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【自己顕示欲とは】自己顕示欲が強い部下との接し方について解説

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【自己顕示欲とは】自己顕示欲が強い部下との接し方について解説

SNSの普及や個人の影響力が高まったことにより、近年自己顕示欲の強い若者が増加しています。自己顕示欲の強い社員は出世意識が強く、まじめに業務に取り組むといったメリットがある一方、自己顕示欲が満たされないと周囲との人間関係の悪化や仕事のミスの増加がみられる可能性かあります。

本記事では、自己顕示欲の高い部下に対して上司は、どのように接するのが良いかを解説していきます。管理職など組織をまとめ上げる立場にいる人は、ぜひ参考にしてください。


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自己顕示欲とは

自己顕示欲とは

自己顕示欲とは、周囲に自分の能力を見せびらかし、アピールしたいという欲求です。既に実績のある人よりも、まだ実績のない若者に見られやすい欲求です。

自己顕示欲と類似している言葉に「承認欲求」があります。承認欲求は、周囲の人に自分を認めてほしいという欲求です。自己顕示欲と承認欲求の違いは、目的にあります。自己顕示欲は、他人にアピールすることが目的です。一方、承認欲求は、他人に認められることが目的です。しかし、他人に自分をアピールしたいという自己顕示欲の背景には、他人から認められたいという承認欲求が潜んでいます。そのため、自己顕示欲と承認欲求は全くの別物ではなく、承認欲求は自己顕示欲の先にあるものととらえられます。


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自己顕示欲が高い社員の特徴

自己顕示欲が高い社員の特徴
自己顕示欲の高い部下と適切に接するためには、上司は自己顕示欲の高い社員の特徴をあらかじめ理解しておく必要があります。本項目では、自己顕示欲の高い社員の特徴を4つ解説します。

■特徴1:自分の話を積極的にしたがる

自己顕示欲が高い社員は、他人にアピールしたいがゆえに、自分の話を積極的にしたがる特徴がみられます。そのため、他社の話題が出ても自分の話題へとすり替えてしまうことがあるため、注意が必要です。


■特徴2:他者の評価に敏感に反応する
自己顕示欲が現れるのは、他者がいるためです。そのため、自己顕示欲の高い社員は、他者の評価に必要以上に敏感に反応してしまう特徴があります。

具体的に、「相手によくみられるためには、どのような発言・行動をとれば良いか考えて行動する」、「会議で自分への発言に対する意見に過敏に反応する」といった行動が見られます。

他者の評価を気にしすぎるがあまり、自分のやりたいことができない社員や自分の意思が分からなくなってしまう社員もいます。


■特徴3:周囲に対して常にマウンティングを取ろうとする
周囲に対して、自慢話やマウンティングを取ろうとするのも自己顕示欲が高い人の特徴です。中には、他人を傷つけてまでも自分をよく見せようとする人もいます。このような人は、周囲に悪影響を及ぼす可能性があるため、注意が必要です。


■特徴4:虚言癖がある
自己顕示欲の高さが虚言癖として現れる場合もあります。
具体的に、「自分の実績や成果を実際よりも大きく表す」や「相手によく見られたいがため、本心ではない行動をとる」といった行動が見られます。
虚言癖の背景にあるのは、もっと自分をよく見せたいという自己顕示欲の高さです。本人は虚言癖の自覚がない場合が多いため、周囲が気づいてあげる必要があります。


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自己顕示欲が強い部下との付き合い方

自己顕示欲が強い部下との付き合い方
本項目では、自己顕示欲が強い部下との付き合い方について解説します。

■方法1:部下の意見を傾聴する
上司は部下の意見や話をしっかりと傾聴しましょう。この時に、耳だけで話を聞くのではなく、相手と目を合わせ、話にうなずき、相手の言葉を復唱するなど、相手の話をしっかりと聞いていることを態度で示しましょう。そうすることで、部下は自分の意見をしっかりと聞いてもらえていると感じ、自己顕示欲が満たされます。

■方法2:社内表彰制度を導入する
社内表彰制度の導入は、社員のモチベーションを高めるのに有効です。自己顕示欲の高い社員は、自分を認められたい一心で頑張るでしょう。また、表彰する際は、多くの社員の前で表彰してあげると次に対するモチベーションの向上にもなるでしょう。

■方法3:感謝の言葉を伝える
「ありがとう」と言われて嫌な気分になる人はいません。感謝の言葉を伝えられた社員は、「自分の頑張りを認めてくれた」と感じ、次も頑張ろうと行動するでしょう。自己顕示欲の高い社員に限らず、部下と良い関係を気づくために、上司は部下に対して日ごろから感謝の言葉を伝える習慣を身に付けましょう。


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上司が部下の自己顕示欲を満たすべき理由

上司が部下の自己顕示欲を満たすべき理由
なぜ、上司は部下の自己顕示欲を満たすべきなのでしょうか。本項目では、上司が部下の自己顕示欲を満たすべき理由を3つ解説します。


■理由1:自己顕示欲は悪いことではないため

自己顕示欲が高いことは、悪いことのようにとらえられがちですが、そうではありません。具体的に、自己顕示欲の高い社員は出世意識が高いため、まじめに仕事に取り組む傾向がみられます。上司が部下を認めることで、自己顕示欲の高い社員は成長スピードが加速します。


■理由2:自己顕示欲が満たされることにより生産性が向上するため
自己顕示欲が満たされることで、仕事に対するモチベーションが高まります。これによって、仕事の生産性が向上します。また、上司から褒められた部下は、「次も頑張ろう」という気持ちが強くなり、良い循環が生まれます。


■理由3:自己顕示欲が満たされないことで起こる問題を防止するため
自己顕示欲の高い社員の自己顕示欲が満たされないと以下のような問題が発生する可能性があります。

・周囲の社員との人間関係トラブル
・自己顕示欲が満たされないことにより、会社を離職
・仕事でミスが増加する

自己顕示欲が高いことが、プラスに働くこともあれば、マイナスに働くこともあります。自己顕示欲がマイナスに働かないように上司は部下の自己顕示欲を満たすように努める必要があります。


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自己顕示欲が強い部下と接する際に絶対にやってはいけないこと

自己顕示欲が強い部下と接する際に絶対にやってはいけないこと
自己顕示欲が強い部下と接する際に、上司が絶対にやってはいけないのが以下の2つの行動です。

1.仕事のやり方を押し付ける
自己顕示欲が高い社員は、プライドが高い場合が多く、仕事のやり方にこだわりを持っている可能性があります。そのような社員に、上司が一方的に仕事のやり方を押し付けた場合、社員は自分の考えを否定された気持ちになり、モチベーションが低下します。自分の考えを全て押し付けるのではなく、部下自身に考えさせる余裕を持ちましょう。

2.一方的に怒る
ミスをした部下を感傷的になり、一方的に怒るのはよくありません。部下のミスに腹を立てたとしても冷静になり、「なぜそのようなミスが起きたのか」、「ミスを再発させない為にはどうすれば良いのか」原因と対策を部下と一緒に考えましょう。


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まとめ

自己顕示欲が高いという特徴を上手く活かして部下を成長させてあげられるかは、上司の腕にかかっています。本記事の内容を参考にして自己顕示欲が強い部下と接するようにしてください。

識学では、組織の生産性向上に役立つ内容を発信しています。自己顕示欲の高い社員との接し方でお困りの方は、一度プロの専門家に相談してみるのも良いでしょう。

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識学上席講師 大熊 憲二

2011年入社 ソフトバンク事業部に配属となり、史上最速の9ヵ月でマネージャーに昇進し、店舗拡大に貢献。
2014年モバイル事業部移動となり、業界全体が縮小傾向で低迷する中、200坪以上の超大型店等の新規出店に従事。
2016年に識学と出会い、識学に基づくマネジメントを徹底し、モバイル事業統括として史上初の年間目標完全達成を記録。
株式会社P-UP neo取締役常務執行役員兼識学上席講師として現在に至る。

大熊 憲二
 
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