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【コロナ対策】日本政府の対応はここがダメだった

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【コロナ対策】日本政府の対応はここがダメだった

目次

  1. 「コロナウイルス」日本政府の対応を識学的に解説
  2. 責任と権限のずれが生じている
  3. 国の責任はワクチンを最速で確保すること
  4. 終わりに

「コロナウイルス」日本政府の対応を識学的に解説


本記事では、日本政府の新型コロナ対策について、識学的観点で解説させていただきたいと思います。

※2021年8月時点の情報に基づいて解説しております。詳しい最新情報については、内閣府のホームページをご参照ください。
https://corona.go.jp/

緊急事態宣言が昨年度(2020年)4月に宣言されてから、もう1年以上苦しい状況が続いていますね。徐々に徐々にワクチンも普及し出して、世界各国でも経済活動や観光業が加速し始めています。確実にコロナ終息が見えてきているなとは思いますが、明らかに、先進国の中で日本は出遅れている感じがしますよね。

例えばG7の主要国が、今どれくらいのワクチン摂取をしているのかって言ったら、日本は最下位レベルでしょう。ワクチン接種率だけで見ると、日本は後進国と同じくらいのランキングにいるような状態なんですね。

結果として、間違いなく日本のコロナ対策は遅れていると言えます。なぜ、そのような結果になってしまったのでしょうか。あくまで識学的な観点で、私の独断と偏見も入りながら、少しだけ解説させていただきます。


責任と権限のずれが生じている

まず、結論から言うと、責任と権限のずれが生じています。

この責任と権限というのは、「何か責任を果たすためには同等の権限が絶対必要になりますよね」ということです。

例えば、だいたい営業マン1人あたりの売上が100万円くらいしか作れないビジネスモデルで、1千万円の売り上げを叩けって言ったら、「10人の営業マンがいる」という権限が必要になるじゃないですか。皆さんが待ち合わせ場所に何時に集合っていう責任を果たすためには、「いつまでに前の仕事が終わってなければいけない」とか「交通手段で車を使う」といった権限がないと難しいですよね。

責任と権限が合致していないと、やっぱりロスタイムが発生したり、それぞれ言い訳が出てきたりするでしょう。

コロナ対策に関しても、「根本的に責任がずれまくっている」というのが私の第一印象です。

民主主義とは言いながらも、やっぱり国政はピラミッド構造になっていると思うんですね。国レベル・都道府県単位・市区町村みたいな。この3層構造になっているんですけど、この3層の責任が相当被っている感じがします。

会社だったら、経営層・マネジメント層・プレイヤー層という3層があり、それぞれ責任が全然違うじゃないですか。

経営者は経営の責任、マネジメント層はマネージャーとして管理責任や育成責任を負います。プレイヤーは実働部隊なので実働責任を負っていく。このように、責任が完全に分かれているわけです。

しかし、コロナ対策に関しては、「各方面のトップ層がそれぞれどのような責任を負っているのか」がすごく曖昧になっている感じがします。

「医療の責任は誰にあるの」
「病床確保の責任は誰にあるの」
「緊急事態宣言とか蔓延防止策を出した時の助成金の責任は誰にあるの」
ここら辺が、我々国民からすると見えづらいですよね。とにかく国のせいだ国のせいだ、みたいな感じじゃないですか。

でも国から言わせると、「都知事がやりなさい」「自治体がやりなさい」みたいな。結局、責任のなすり付け合いをしているような感じになっているわけです。責任がすごい曖昧なので、それぞれが何の権限を行使すべきなのかも曖昧になっているのです。

当然、このような状態では、何もかも上手く機能しません。会社で言えば、プレイヤーがマネージャーたちに文句を言いまくってて、マネージャーたちは経営層に文句を言いまくってて、経営層は従業員全体にダメ出しをしているような状態です。

こんな会社で働きたいでしょうか。これが、今の国政なんじゃないかと思います。

国の責任はワクチンを最速で確保すること

ここからは識学式という話ではなく、あくまでも個人的見解になるんですけど、やっぱり国の責任は「ワクチンを最速で確保すること」だと思います。

ゲームチェンジするための唯一の手段は「ワクチン」なんです。

ワクチンがあれば、インフルエンザでもみんな動くじゃないですか。インフルエンザって年間数千人どころじゃなくて数万人単位で亡くなりますからね。でもインフルエンザの場合、致死率は高いけれど、ワクチンとか治療法が明確になっているから、あまり怖さを感じないわけです。

コロナが怖いのは、治療法がよく分かっていないからです。だからこそ、「ワクチンを全員が摂取しました」という状況を作り出すことが、コロナを終息させるポイントだと思います。

繰り返しになりますが、国の責任は、やっぱり「ワクチンを最速で確保すること」だと思います。例えば、イスラエルの場合、国がすごい責任を果たしていますよね。臨床実験込みですけど、全世界でおそらく一番最初にワクチン摂取を進めました。

日本の場合、国民が2回摂取するためには、2億個くらいのワクチンが必要になります。ロスの可能性を考えたら、3億個ぐらい必要かもしれません。これくらいのワクチンをいかに最速で確保するか、っていうのが国の責任だと思います。

国の責任は、ある意味ここまででOKなんじゃないかなと思うんです。国がいつまでにワクチンを全て確保するので、県知事や自治体は、摂取体制や医療体制を全力で整えていく。このように役割分担すれば良かったんですよ。

そして最後、市区町村クラスになった段階で、飲食店や密になりやすい場所に対して休業補償を入れていく。経済が倒れないように支援していく。このようなやり方がベストかなと思うわけです。

しかし、自治体から言わせれば、そんなお金がないので、「国から出してもらえないと無理です」「早く緊急事態宣言も出してください」といった動きになりますよね。市区町村も、どれくらいの権限を持っているのか不明瞭です。責任が不明瞭なので、権限も不明瞭になってしまっているのです。

だからこそ、国から権限を明確化すれば良かったんです。あくまでも個人的見解・主観ですよ。

例えば、国が、休業支援金に関してはもう後付けで全部対応します、みたいにやれば良かったんですよ。そして、市区町村単位で審査を上げてくれれば上が承認しますみたいな。
それはちょっとNGだなって思ったら否認します、みたいなイメージですね。

このように権限をしっかりと分けていけば、上手く機能していくと思います。


終わりに

これから私自身が国に期待するのは、「どこよりも早くワクチンを確保すること」です。自治体に関しては、ワクチンをスムーズに摂取できるような環境の構築。さらに市区町村単位では、地域経済を守っていくこと。

まだまだ曖昧な部分も多いでしょうが、こうやって責任を分けて、それぞれの権限を行使していくことが大切です。そうすれば、世界の先進国にも負けないようなスピードで、順調に経済回復できるようになっていくと思います。

これは、会社でも一緒ですよね。

社長がどこまで決めるのか。管理職が「社長に聞かないと分かりません」みたいなことを言っているようでは、意思決定がものすごい遅れてしまうわけですよ。このような会社組織は、絶対に機能しません。


今回は、コロナ対策について、識学的観点から解説させていただきました。皆さんの会社でも、「責任と権限」がしっかりと明確になっているのか、あらためてチェックしてみてください。

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当メディアでは、他にも部下育成や組織運営に関する解説記事をアップしておりますので、ぜひ参考にしてみてください。また、疑問点や不明点等がある方、識学に興味がある方は、お気軽に弊社までお問い合わせください。

株式会社P-UP neo コラム制作部

株式会社P-UP neo内にある、コンテンツを企画・制作する編集部です。 マネジメント業務の助けになる記事を続々制作中です。

大熊 憲二
 
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