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イニシアチブとは?ビジネスシーンにおける意味や使い方などを徹底解説

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イニシアチブとは?ビジネスシーンにおける意味や使い方などを徹底解説

「イニシアチブってどのような意味?」

「どのような場面で使う言葉?」

上記のような疑問を抱いている人も多いのではないでしょうか。
 この記事では、「イニシアチブの意味や使い方」について分かりやすく解説していきます。また、「イニシアチブをとるためのポイント」も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

 

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イニシアチブとは?

イニシアチブ (6).jpg
まずは、イニシアチブとは何か、簡単に解説します。

 

・イニシアチブの意味

イニシアチブとは、「率先」「先導」「主導権」といった意味を持つ言葉です。積極的に物事を推し進めていくこと、またはそのための能力を指します。

 goo辞書によれば、以下のように定義されています。

1 物事を率先してすること。首唱。先導。「日本の―で国際会議をすすめる」

2 主導権。「業界で―を発揮する」「交渉の―を取る」

参考:https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E3%82%A4%E3%83%8B%E3%82%B7%E3%82%A2%E3%83%81%E3%83%96/

 英語の「initiative」をカタカナ読みした言葉であり、「イニシアティブ」と呼ばれることも少なくありません。

 日本においては、「イニシアチブをとる」「イニシアチブを握る」「イニシアチブを発揮する」といった表現をするのが一般的です。

・リーダーシップとの違い

リーダーシップとイニシアチブは、どちらも組織やチームを率いる上で重要な要素ですが、その意味合いには違いがあります。

 リーダーシップとは、「組織やチームを統率し、指導するための能力」のこと。メンバーのモチベーションを高めたり、ビジョンを示したりすることで、チームの成果の最大化を目指します。リーダーシップを発揮するためには、周囲をまとめあげる能力や、メンバーを育成するスキルなどが必要になるでしょう。

 

一方で、上述の通り、イニシアチブとは「積極的に物事を推し進めていく能力」のこと。「組織やチームをまとめる・指導する」といったニュアンスはなく、あくまでも「個人が率先して行動する」という意味合いを持っています。

 

リーダーシップとイニシアチブは相互に関連していますが、リーダーシップは「全体を動かすための力」であり、イニシアチブは「個人が動くための力」であると言えるでしょう。


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【シーン別】イニシアチブの使い方

イニシアチブ (4).jpg

イニシアチブという言葉は、使う場面によって多少意味が異なってきます。

 そこでこの章では、「イニシアチブの使い方」をシーン別に解説していきます。

 ぜひ頭に入れておきましょう。

・ビジネスシーン

ビジネスシーンにおいては、イニシアチブは「率先・先導」「主導権」「計画・構想」といった意味合いで使われます。

 【「率先・先導」という意味での使い方】

・彼のイニシアチブな行動は、プロジェクト成功の鍵である

・このプロジェクトは、君のイニシアチブで進めてください

 【「主導権」という意味での使い方】

・交渉の場では、我々がイニシアチブを握らなければならない

・この業界で成功するためには、A社にイニシアチブを握られてはいけない

・このプロジェクトでイニシアチブを発揮するためには、徹底した事前リサーチが欠かせない

 

【「計画・構想」という意味での使い方】

「○○イニシアチブ」という形で使われる場合は、「計画」「構想」「戦略」といった意味合いになります。

・部長から新規事業イニシアチブの発表があった

・先日の社内総会で、戦略的イニシアチブに関するプレゼンがあった

・スポーツシーン

スポーツシーンにおいては、イニシアチブは「有利・優勢」といった意味合いで使われます。

 

試合を有利に進めている状況、試合に勝っている状況であれば、「イニシアチブを握っている状態」だと言えるでしょう。反対に、不利な状況、試合に負けている状況であれば、「イニシアチブを握られている状態」と表現できます。

具体例は、以下の通りです。

・試合序盤にイニシアチブを握れたことが、結果的に大きな勝因となった

・短い試合時間の中で、相手に奪われたイニシアチブを取り返すのは至難の業だ

・政治シーン

政治シーンにおいては、イニシアチブは「国民発案」という意味で使われます。

 

国民発案とは、一言で言うと、国民の発議権を認める制度のこと。国民発案が認められている場合、有権者は、立法に関する提案(憲法・法律の改正案の提出など)を自発的に行うことができます。

 

なお、日本の国政においては、イニシアチブ(国民発案)は認められていません。

 

具体的な使用例は、以下の通りです。

・より良い社会をつくるためには、イニシアチブの行使が必要である
・イニシアチブを起こして、憲法の改正を訴えよう

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イニシアチブの類義語・対義語

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イニシアチブという言葉には様々な意味があり、その分類義語や対義語も多く存在しています。

 

【イニシアチブの類義語(率先・主導権)】

・主体的

・積極的

・指揮

・首唱

・牽引

 

【イニシアチブの類義語(計画・構想)】

・策略

・計略

・戦略

・画策

 

【イニシアチブの類義語(国民発案)】

・レファンダム

・国民発議

 

【イニシアチブの対義語(率先・主導権)】

・追従

・追随

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イニシアチブをとるためのポイント4選

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ビジネスにおける会議や交渉の場では、積極的にイニシアチブを握ることが大切です。

この章では、「イニシアチブをとるためのポイント」を簡単に紹介していきます。

具体的には、以下の4点です。

・自分の意見をはっきりと伝える

・非言語メッセージを意識する

・周囲の人を味方につける

・あえて聞き手にまわる

順に見ていきましょう。

・自分の意見をはっきりと伝える

まずは、自分の意見をはっきりと伝えることを心掛けましょう。しっかりと自己主張することで、その場での発言力が確立され、イニシアチブの獲得につながります。

 

その意見の根拠やメリットなどを、具体的なデータを示しながら説明することができれば、なお効果的です。

 

・非言語メッセージを意識する

非言語メッセージ(声の抑揚や話すスピード、表情や視線、ボディランゲージなど)を意識することも大切です。

 

素晴らしい内容を話していても、暗い表情で淡々と喋っているだけでは、なかなか相手の心には響きません。前向きな気持ちや熱意を伝え、相手の心を動かすためにも、ぜひ非言語メッセージを活用してみてください。

 

・周囲の人を味方につける

会議やプレゼンの場では、周囲の人を味方につけましょう。自分の意見に賛成してくれそうな人、味方になってくれそうな人を探し、事前に根回しをしておくことが重要です。

 

味方がいてくれれば、話しやすい雰囲気が生まれ、意見も後押ししてもらえるので、イニシアチブを握りやすくなります。

 

・あえて聞き手にまわる

もちろん自分の意見を主張することも大切ですが、あえて聞き手側にまわるのも効果的です。

 特に一対一の会話では、聞き手側の方がその場をコントロールしやすいと言われています。相手の話に合わせて相槌や質問を行い、自然な形でイニシアチブを握りましょう。

まとめ

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「イニシアチブの意味や使い方」について分かりやすく解説しました。

 イニシアチブとは、積極的に物事を推し進めていくこと、またはそのための能力を指します。ビジネスシーンにおいては、「主導権を握る」「率先して行動する」という意味で使われることが多いです。

 ぜひ当記事を参考にしながら、「イニシアチブの意味や使い方」について理解を深めてください。

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識学上席講師 大熊 憲二

2011年入社 ソフトバンク事業部に配属となり、史上最速の9ヵ月でマネージャーに昇進し、店舗拡大に貢献。
2014年モバイル事業部移動となり、業界全体が縮小傾向で低迷する中、200坪以上の超大型店等の新規出店に従事。
2016年に識学と出会い、識学に基づくマネジメントを徹底し、モバイル事業統括として史上初の年間目標完全達成を記録。
株式会社P-UP neo取締役常務執行役員兼識学上席講師として現在に至る。

大熊 憲二
 
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