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「ブラック企業」とは? ~「ブラック企業」の特徴と原因~

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「ブラック企業」とは? ~「ブラック企業」の特徴と原因~

現代の日本で社会問題となっている「ブラック企業」

「ブラック企業」の特徴と見分け方を識学的観点から徹底解説!

 目次

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「ブラック企業」とは?

 


ブラック企業に、法律上の定義はありません。

そのため一般的には、労働者を酷使・選別し、使い捨てにする会社のことを言います。

度を超えた長時間労働やノルマを課し、耐え抜いた者だけを引き上げ、落伍者に対しては、
業務とは無関係な研修やパワハラ、セクハラなどで肉体・精神を追い詰め、戦略的に「自主退職」へと追い込むなど、金融危機の影響で就職難が深刻化した2000年代後半から、こうした悪辣な企業が少しずつ増えてきました。

「ブラック企業」の特徴

 

 なお、ブラック企業の特徴は何点かあります。

ブラック企業の特徴の1つ目は、長時間労働が常態化している点です。

繁忙期に労働時間が長くなるのは、ブラック企業でなくても仕方ないことですが、それが常態化しているならブラック企業です。長く働くことが「奨励」され「美徳」とされる会社では、抗うのは難しいでしょう。

労働基準法では、残業の上限は、月45時間が原則とされます。
特別条項付きの36協定を結べば延長できますが、あくまで例外に過ぎません。
まして、月80時間以上の残業は過労死ラインと呼ばれ、明らかにブラック企業です。

ブラック企業の特徴の2つ目は、過重労働があることです。
働くことの負担は、労働時間のみにあるのではありません。

時間はさほど長くなくても、達成不能なノルマがあるなどストレスが大きい例もあります。
ノルマそのものは違法ではないものの、度を越すとハラスメントの一種でもあり、達成できないと能力が低いと評価され、給料を下げるのもブラック企業でしょう。

自分がブラック企業の犠牲になるだけでなく、ノルマ達成のために友人や家族に契約を頼まざるを得ないなど、周囲も巻き添えになります。

ブラック企業の特徴の3つ目は、休みがとれないこと。

多少忙しくても、メリハリがあればまだよいですが、ブラック企業は休養も許しません。
本来、一定の時間働かせれば休憩を取らせる義務がありますが、ブラック企業では労働から完全に解放されず、休憩中でも業務対応に追われます。

さらに「1週1日もしくは4週4日」以上とらせるべき休日も、満足に与えられず、形式的には休日でも、ミーティングや接待、業務連絡があり、プライベートはなく、このようなブラック企業では、いわば休日返上の強要が当たり前となっているからです。
酷いケースでは、休日手当が出ないのは当然、代休さえも申請できません。


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なぜ「ブラック企業」は存在するのか

 

なぜそもそもブラック企業が存在するのでしょうか。その原因は大きくこれから説明することだと考えられます。
そもそも企業が優れた経営状態を維持することが難しいこと。優れた経営状態を維持できないゆえに、社員の待遇もよくできないという考えです。

当たり前の話ですが、一般的にホワイト企業と呼ばれるような会社の待遇を社員に提供するには、そもそも経営状態に余裕が必要です。

給料を一般的な平均より高くしたり、福利厚生を手厚くしたり、年間休日数を増やしたりするには、会社側は多くのお金が必要な

ため、ブラック企業とは反対のホワイトな待遇を実現するには、会社側に経済的な余裕があることが前提となるわけです。
ただ現実的に考えると、上記のような優良待遇を提供できる会社は多くありません。むしろ最低限の待遇しか提供できない会社も少なくなく、結果としてブラック企業と呼ばれるような待遇になっている会社が存在するわけです。

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4.まとめ

ブラック企業の特徴やなぜブラック企業が存在するかを述べてきましたが、根本的な解説策を識学的な見解から最後にまとめます。

2つあって一つは、会社内の代表をはじめたリーダー陣がリーダーとして正しい言動やマネジメントを理解し組織運営を行うこと、2つ目は会社内のルールや管理体制、賃金体系も含んだ評価制度の整備をしっかり行うことではないでしょうか。
是非、参考にして頂ければ幸いです。

 

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識学講師 荒井 大志郎

2005年日本体育大学卒業後、現東証プライム上場会社内にて、人材紹介会社の創業メンバーとして3年勤務し、会社&組織の立ち上げに関わる。
その後転職で飲食・小売関連のM&A仲介やFC加盟開発の営業兼アドバイザーを2年間経験。
2010年に独立・起業しEC事業・IT関連事業の会社代表やスタートアップ企業のCOOを経験。
が、自身の属人的かつ自流のマネジメントスタイルに課題があり、組織成長を加速することが出来ずに試行錯誤の日々。
2020年に識学と出会い、多くの企業様の組織成長をサポートをさせて頂きたく2021年1月にP-UP Worldにジョイン。識学講師として現在に至る。

 
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