1. HOME
  2. 識学×P-UP neo メディアサイト
  3. お役立ちコラム
  4. ファシリテーターとは?メリットや求められるスキルなどを徹底解説

ファシリテーターとは?メリットや求められるスキルなどを徹底解説

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
ファシリテーターとは?メリットや求められるスキルなどを徹底解説

「ファシリテーターって何?」
「導入するとどのようなメリットがあるの?」
上記のように考えている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、ファシリテーターの基本情報や導入するメリットについて徹底解説していきます。また、ファシリテーターに求められるスキルや注意点などにも触れているので、ぜひ参考にしてみてください。

評価制度に関する無料のお役立ち資料をご用意しております。
コラム記事と併せてこちらもご覧くださいませ。
「人事評価制度の極意3つ」13ページの無料資料はコチラ
「その評価制度で、本当に大丈夫?」無料の漫画資料はコチラ

ファシリテーターとは?

リスケとは
まずは、「ファシリテーターの基礎知識」について解説していきます。

ファシリテーターの意味

ファシリテーターとは、「会議やミーティングなどで参加者に発言を促して活発な議論を誘発し、ゴールへと誘導する人物」を指します。「促進する」「円滑に進める」を意味するファシリテート(facilitate)からきた言葉です。

会議やミーティングにおいて、ファシリテーターは中立の立場を保ち、自分の意見を述べることはありません。「会議を円滑に進めること」と「さまざまな意見を整理・調整して合意形成を図ること」の2つを担当します。

当初の予定を変更するという意味では同じものの、用途が少し異なることを理解しておきましょう。

ファシリテーターの主な役割

ファシリテーターの主な役割は、参加者から意見を引き出して活発な議論を呼び起こし、時間内にゴールへと向かわせることです。そのため、会議中は中立の立場を取りつつ、細かな調整役を担います。

たとえば、発言しない参加者がいれば「どう思いますか」と投げかけたり、意見が出たときは歓迎する姿勢を見せたりして、話しやすい雰囲気づくりを行います。また、議論が脱線したときは、本題への軌道修正も行わなければなりません。

さらに、さまざまな意見の要点を整理し、最終的に参加者の誰もが納得のいく形で結論へと導くことも、ファシリテーターの重要な役割だと言えるでしょう。

ファシリテーターと司会の違い

ファシリテーターと司会は同じようなポジションのように思われることがありますが、両者は明確に異なります。

司会が担うのは、アジェンダの確認や時間の管理をしながら、「会議を段取り通りに進める」ことです。司会者自体は、参加者とは少し離れた位置にいることが多いでしょう。

一方、ファシリテーターは、アジェンダ確認や時間管理だけでなく、参加者に意見を促したり合意を形成したりすることも求められます。中立的な立場ではあるものの、司会よりも会議の内側に入り、進行を支えてゴールへと誘導する必要があります。

こちらの記事もオススメ
【例文付き】5W1Hの意味とは?順番やビジネスでの使い方を解説

ファシリテーターを導入する3つのメリット

ファシリテーターを導入する3つのメリット
この章では、「ファシリテーターを導入するメリット」を紹介します。
具体的には、以下の3点です。

ゴールや方向性がブレにくくなる
誰もが発言しやすい雰囲気になる
合意形成しやすくなる

順に見ていきましょう。

ゴールや方向性がブレにくくなる

ファシリテーター導入の大きなメリットの一つは、「会議の方向性やゴールがブレにくくなる」ことです。

調整役がいない会議では、本題から外れた内容を延々と議論したり、必要な結論が出ないまま散会したりするケースも珍しくありません。

ファシリテーターがいれば、参加者の意見をうまく取りまとめて要点を整理し、結論まで導くことが可能です。本題からズレたときは、もともとの筋道へと戻し、会議の流れを整えます。そのため、会議の方向性や目指すべきゴールがブレることはありません。

誰もが発言しやすい雰囲気になる

「参加者が意見を述べやすい空気になる」ことも、ファシリテーターを導入する大きなメリットの一つです。

ファシリテーターは参加者に発言を促し、出てきた意見に耳を傾けます。意見の要点を書き出して整理することもあるでしょう。そのため、自然と話しやすい雰囲気が生まれますし、新しいアイディアも生まれやすくなるでしょう。

合意形成しやすくなる

「合意形成しやすくなる」というメリットもあります。

会議で出た意見を取りまとめて要点を整理し、合意形成を図るのがファシリテーターの仕事です。対立する意見が出たときも一方だけを採用するのではなく、それぞれの意見を掘り下げたうえで、参加者全員が納得できるよう議論を促します。

「意見がまとまらないまま会議が終わる」「時間内に合意形成できない」といったリスクを回避しやすくなるでしょう。

こちらの記事もオススメ
【自己顕示欲とは】自己顕示欲が強い部下との接し方について解説

ファシリテーターに求められるスキル4選

ファシリテーターに求められるスキル4選
この章では、「ファシリテーターに求められるスキル」を4つ紹介します。

議事進行を行うスキル
発言を引き出すスキル
意見を集約し、結論に導くスキル
時間管理を行うスキル

ぜひ頭に入れておきましょう。

議事進行を行うスキル

ファシリテーターは、会議を段取り通りに進め、予定時間内に参加者の合意形成を図る役割を担います。そのため、「会議をスムーズに進めるスキル」が欠かせません。

たとえば、発言しない人や当事者意識がなさそうな人に質問を振って意見を引き出したり、議論がズレたときは本来の筋道に戻したりする必要があります。長々と持論を展開している参加者がいれば、腰を折らないようスマートに介入して、自然に話をまとめなければなりません。

ゆえに、鋭い観察力や高いコミュニケーション能力なども求められるでしょう。

発言を引き出すスキル

「参加者が発言しやすい雰囲気を醸成する力」も必要です。参加者が緊張したままでは、なかなか良いアイデアも出てこないでしょう。

「○○さんはどうですか?」「○○さんはどう思いますか?」と質問するだけでなく、表情や間の取り方、声のトーンなどにも気を配り、発話しやすい雰囲気を作るよう心掛けてください。会議の初めにアイスブレイクを行ってみても良いかもしれません。

意見を集約し、結論に導くスキル

「会議中に出たさまざまな意見をうまく収束し、結論へと導くスキル」も欠かせません。

議論中も、ゴールへの道筋を常に意識し、発言のポイントを確認したり調整したりする必要があります。会議に参加した誰もが不満を持たない形で結論へと導けるよう、うまく会議全体をコントロールしてみてください。

時間管理を行うスキル

「時間管理を行うスキル」も大切です。

予定時間内にアジェンダを消化し、無事に目的を達成して会議を終える必要があるため、的確にタイムマネジメントを行わなければなりません。

とはいえ、すべてをファシリテーターに任せると負担が大きすぎる場合があります。そのため、ファシリテーターとは別にタイムキーパーを設定し、時間管理を任せるケースも多いです。


[識学の評価制度]評価制度作成にお悩みでは?是非チェックしてみてください。
評価制度の基本!正しい作り方を徹底解説|NG事例も紹介

自身がファシリテーターになった際の注意点

自身がファシリテーターになった際の注意点
最後に、「ファシリテーターになった場合の注意点」を紹介しておきます。

客観性を保つ
全員に発言させる
常に”傾聴”を心掛ける

客観性を保つ

ファシリテーターを任されたときは、「中立の立場に徹する」ことが大切です。
ほかの参加者の意見を聞いていると、何か意見を述べたくなることもあるでしょう。しかし、ファシリテーターは自分の意見を主張できる立場ではありません。
一方の意見に肩入れすると、合意形成も進まないでしょう。「全ての意見を客観的な視点で捉える」ように意識してみてください。

全員に発言させる

会議では、なるべく参加者全員に発言させるようにしましょう。

発言しない参加者がいても、「○○さんは××についてどう思いますか」と問いかければ、答えてくれるはずです。議題を提示したあとに考える時間を取り、1人ずつ意見を述べてもらう方法もあります。

全員が意見を述べ、それを踏まえて合意形成を図ることで、納得感も出やすくなるでしょう。

常に”傾聴”を心掛ける

ファシリテーターは、常に傾聴を心掛けてください。

参加者が意見を述べるとき、しっかりと耳を傾けることで、話しやすい雰囲気づくりにつながります。黙って聞くのではなく、適宜うなずいたり相槌を打ったりするのも良いでしょう。

また、発言の途中で遮ることはせず、最後までしっかり聞くことも重要なポイントです。

まとめ

「ファシリテーターの基本情報や導入するメリット」について分かりやすく解説しました。

ファシリテーターとは、「会議やミーティングなどで参加者に発言を促して活発な議論を誘発し、ゴールへと誘導する人物」のこと。導入することで、以下のようなメリットが生まれます。

・ゴールや方向性がブレにくくなる
・誰もが発言しやすい雰囲気になる
・合意形成しやすくなる

ぜひ当記事を参考にしながら、ファシリテーターについて理解を深めてください。


こちらの記事もオススメ↓
【勘違いしていませんか?】会社内における正しい風通しの良さとは


識学上席講師 大熊 憲二

2011年入社 ソフトバンク事業部に配属となり、史上最速の9ヵ月でマネージャーに昇進し、店舗拡大に貢献。
2014年モバイル事業部移動となり、業界全体が縮小傾向で低迷する中、200坪以上の超大型店等の新規出店に従事。
2016年に識学と出会い、識学に基づくマネジメントを徹底し、モバイル事業統括として史上初の年間目標完全達成を記録。
株式会社P-UP neo取締役常務執行役員兼識学上席講師として現在に至る。

大熊 憲二
 
  • このエントリーをはてなブックマークに追加