1. HOME
  2. 識学×P-UP neo メディアサイト
  3. お役立ちコラム 講師コラム
  4. 「引きこもり」~社会復帰を促進するマネージメント~

「引きこもり」~社会復帰を促進するマネージメント~

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
「引きこもり」~社会復帰を促進するマネージメント~

現代の日本で社会問題となっている「引きこもり」

彼らに対して会社はどのような取り組みができるのか

また、彼らが社会復帰を果たした時に上司の立場からどのようにマネージメントすればよいのかを識学観点から、解説いたします

 目次

評価制度に関する無料のお役立ち資料をご用意しております。
コラム記事と併せてこちらもご覧くださいませ。
「人事評価制度の極意3つ」13ページの無料資料はコチラ
「その評価制度で、本当に大丈夫?」無料の漫画資料はコチラ

「引きこもり」の原因

 


「引きこもり」は現代社会の深刻な問題です。
社会から孤立し、一定期間外出しない状態の人々を指すこの言葉は、多くの背景要因と絡み合っています。その解決策の一つとして、企業組織における適切なマネジメントと人材育成の観点が重要になります。

引きこもりは、心理的な問題や社会的圧力、経済的困難など、さまざまな要素が絡み合って引き起こされます。
これらの問題は、引きこもりが社会との接触を断つ一因となり、彼らが社会に再参加する障壁を生み出します。

また、引きこもる事により社会的な孤立と心理的な苦痛を引き起こしてしまう事があります。結果として自己価値を見失い、生活に困難を感じることが多いです。そのため、社会への再参加は大きな挑戦となります。

本人が出来ない、不可能だ!と思う目標を立てて無理やり引きずり出すのはお勧めできません。
あくまでも本人が達成可能な目標、その為の道筋、進み方において誤りが無いように導く指導が必要です。

 

会社や上司ができること

 

 企業の役割はここで重要になります。
組織マネジメントにおいても同様に適切な人材育成の視点が求められます。社会復帰を促進する為に上司や教育責任者が引きこもり経験者のメンターとなり、職場での適応を支援することが重要です。

メンターシップは引きこもり経験者が新たなスキルを獲得し、自己効力感を持つための道筋を示します。
また社会復帰を阻害する要因として「不必要なストレス原因の排除」も求められます。
これは離職の原因にも繋がる
「感情的な発言」「組織風土やルールの明文化と提示」「目標が曖昧なことに起因した、頑張ったけど評価されない仕組」を排除する事です。

組織の制度から受入の姿勢を見せる事で組織の風土やルールの理解を助け、目標設定の支援を行うことで、評価される仕組みを明確にします。

さらに心理的安全性の確保は、組織の成功にとって不可欠な要素です。
エビデンスが示すように、心理的に安全な職場環境は、従業員のエンゲージメントと生産性を向上させ、組織全体のパフォーマンスに対して肯定的な影響を与えます。

この心理的安全性とは具体的には何でしょうか。
それは従業員がリスクを取ることや失敗を恐れずに意見やアイデアを共有できる環境を指します。これは、新しいアイデアや解決策を導き出し、組織の学習と成長を促進します。心理的安全性が確保されている職場では、従業員はより自信を持って業務に取り組むことができ、結果として、離職率の低下、生産性の向上、そして従業員満足度の増加が見られます。

この心理的安全性を確保するためには、組織マネジメントが重要な役割を果たします。上司やリーダーが率先してオープンなコミュニケーションを促し、従業員の意見やフィードバックを尊重し、失敗から学ぶ文化を育てることが求められます。
また、明確で公平な評価システムを確立することで、従業員は自分の業績が公正に評価されると感じ、安心して業務に取り組むことができます。

さらに、心理的な安全性は、引きこもり経験者など社会から孤立していた人々が職場に適応し、自己価値を再認識し、自己成長を促進するための基盤となります。
引きこもり経験者が自己価値を再認識し、自己成長を促進するためには、職場での心理的な安全性が保証されていることが必要です。



こちらの記事もオススメ
【例文付き】5W1Hの意味とは?順番やビジネスでの使い方を解説

まとめ

 以上のように、心理的安全性の確保は、組織の生産性と従業員満足度を向上させ、引きこもり経験者を含む全ての従業員が自己成長を達成できる環境を提供するために重要な組織マネジメントの一部です。
この観点から、組織マネジメントが社会問題の解決にも寄与することが明らかになります。

これらの取り組みは、引きこもりの人々が社会に再参加するための支援策となります。そして、企業がこれらの施策を採用することで、引きこもり経験者が自己価値を再認識し、自己成長を促進することが可能となります。

引きこもりの問題を解決するためには、企業の適切な組織マネジメントと心理的な安全性の確保が求められます。
メンターシップを通じて個々の引きこもり経験者を育て、社会に貢献できる人材として成長させることは、組織全体の成長にもつながります。
引きこもり問題は私たち一人ひとりが関与する社会問題であり、理解と支援を広めることが必要です。

こちらの記事もオススメ↓
【勘違いしていませんか?】会社内における正しい風通しの良さとは


識学シニア講師 有馬 大悟

慶應義塾大学卒業後 某テレビ局に番組制作担当として勤務。
業界最大手の学習塾に転職、個人での家庭教師としても志望校合格までの生徒へのコミットと成果を最大化するロジックを学ぶ。
全国に携帯電話ショップを200店舗以上展開する株式会社ピーアップにてソフトバンク事業部の関東統括として店舗拡大に従事し、店舗の買収~採用~育成を構築することで店舗買収後の平均売上成長率は150%超。
関東代理店評価1位を3期連続取得に貢献する。
2019年より識学講師として組織課題解決から生産性の最大化理論を提供する。

 
  • このエントリーをはてなブックマークに追加