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「そもそも承認欲求って何?」
「承認欲求が強いとデメリットがあるの?」
上記のような疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、「承認欲求の基礎知識」について分かりやすく解説していきます。承認欲求が強い人の特徴やメリット・デメリット、克服するためのポイントなども紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
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承認欲求とは?
まずは、承認欲求とは何か、簡単に解説します。
・承認欲求の意味
承認欲求とは、「他者から認められたい、自分の価値を認めたい」という欲求のこと。程度の差はあれ、人間であれば誰でも持っている欲求であり、「尊敬・自尊の欲求」とも呼ばれています。
goo辞書によれば、以下のように定義されています。
――
他人から肯定的な評価を受けたい、否定的な評価をされたくない、自分を価値のある存在だと思いたい、という欲求。
――
参考:
https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E6%89%BF%E8%AA%8D%E6%AC%B2%E6%B1%82/
・マズローの欲求5段階説
アメリカの心理学者アブラハム・マズローは、「人間は自己実現に向かって絶えず成長する」と唱え、人間が持つ欲求を5段階に階層化しました。これを「マズローの欲求5段階説」と言います。
1.生理的欲求(食事や睡眠などを本能的に求める)
2.安全欲求(危険にさらされない、安心できる生活を求める)
3.社会的欲求(集団内での役割や、仲間とのつながりを求める)
4.承認欲求(自己評価や他者評価を求める)
5.自己実現欲求(自分の潜在能力を発揮することを求める)
「マズローの欲求5段階説」では、低次の欲求が満たされると高次の欲求を満たしたくなる、とされています。つまり、生理的欲求が満たされると安全欲求を求めるようになり、安全欲求が満たされると社会的欲求を求めるようになるわけです。承認欲求は第4階層に位置付けられており、比較的高度な欲求だと言えるでしょう。
・他者承認欲求と自己承認欲求
承認欲求は、「他者承認欲求」と「自己承認欲求」の2種類に大別されます。
他者承認欲求とは、「他人から認められたい・評価されたい」という欲求のこと。例えば、以下のようなイメージです。
・人から好かれたい
・多くの人から注目を浴びたい
・「仕事ができる人だ」と思われたい
・周りの人から尊敬されたい
他人から褒められたり、仕事で昇進したり、ハイブランドを身に着けたりすることで、他者承認欲求が満たされます。
一方で、自己承認欲求とは、「自分で自分自身のことを認めたい」という欲求のこと。「もっと上手くやれるはずなのに、何でできないのだろう」「理想の自分にもっと近づきたい」と感じている場合は、自己承認欲求が高い状態だと言えるでしょう。
勉強を頑張ったり自分磨きを頑張ったりすることで、自己肯定感が高まり、自己承認欲求も満たされるようになります。
この章では、「承認欲求が強い人の特徴」を紹介します。
具体的には、以下の3つです。
・主張が強い
・プライドが高く、自慢話が多い
・周囲の目を気にしすぎる
順に見ていきましょう。
・主張が強い
承認欲求が強い人は、自己主張も強い傾向があります。「周囲から認められたい」という思いがあるため、何かと自分のことをアピールし過ぎてしまうのです。他人の意見に耳を傾けず、自己主張ばかりしてしまうので、些細なコミュニケーショントラブルに発展する可能性もあるでしょう。
・プライドが高く、自慢話が多い
「プライドが高い」という特徴もあります。もちろん全ての人に当てはまるわけではありませんが、承認欲求が強い人は、潜在的な特権意識を持っているケースが多いです。自分の優れている部分ばかりをアピールするので、本人に悪気はなくても、周りには自慢話のように聞こえてしまうでしょう。
・周囲の目を気にしすぎる
「周囲の目を気にしすぎてしまう」という人も多いです。「自分がどのように思うか」よりも「他人がどのように思うか」を優先し、周りの人からマイナス評価を受けないように行動します。
その結果、以下のようなデメリットが生じる可能性もあるので、十分に注意しなければなりません。
・自分の意思で決断できなくなる
・本当にやりたいことができない
・心から楽しめない
・精神的ストレスを感じてしまう
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承認欲求が強いことのメリット2選
この章では、「承認欲求が強いことのメリット」について簡単に解説します。
・モチベーションを高く保てる
・自己肯定感が高まりやすい
ぜひ参考にしてみてください。
・モチベーションを高く保てる
承認欲求が強い人は、モチベーションを高く保ちやすいです。
「周囲の人から認められたい」という思いが強ければ強いほど、そのための努力を惜しみません。常にモチベーション高く行動できるので、勉強や仕事でも結果につながりやすいと言えるでしょう。
また、モチベーションが高い人は、チームや組織にもポジティブな影響をもたらします。「あの人が頑張っているのだから私も頑張ろう」と感じる人が増え、チーム全体のモチベーションも向上します。
・自己肯定感が高まりやすい
「自己肯定感が高まりやすい」というメリットもあります。
努力した結果、他者から認められたり褒められたりすれば、当然承認欲求は満たされます。「自分は価値のある存在なのだ」と実感することができ、自己肯定感が高まるでしょう。
自己肯定感が高まれば、自信が生まれ、より積極的に行動できるようになります。
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承認欲求が強いことのデメリット2選
承認欲求が強い場合、メリットもありますが、少なからずデメリットも存在します。
具体的には、以下の2点です。
・人間関係に悪影響を及ぼす可能性がある
・承認されることが目的になってしまう
ぜひ頭に入れておきましょう。
・人間関係に悪影響を及ぼす可能性がある
上述の通り、承認欲求が強すぎると、自己主張が激しくなったり自慢話が多くなったりするケースがあります。このようなコミュニケーションスタイルを続けていると、周囲の人からはネガティブなイメージを持たれてしまうでしょう。人間関係が極端に悪化してしまう可能性もあるので、十分に注意しなければなりません。
・承認されることが目的になってしまう
「他者から承認されることが目的になってしまう」というリスクもあります。
「行動した結果褒められる」のが本来の姿ですが、承認欲求が強すぎると、「褒められるために行動する」ようになってしまいます。必ずしも悪いことではありませんが、頼み事を断れなくなったり、他人の評価が気になり過ぎてストレスを感じたりと、様々な弊害が生じるので注意してください。
まとめ
承認欲求が強すぎて悩んでいる人は、以下のような対処方法を試してみてください。
【承認欲求を克服するためのポイント】
・全員に好かれようとしない
・他者承認よりも自己承認を意識する
・ありのままの自分を受け入れる
・SNSに依存しない
・複数のコミュニティに所属して価値観を広げる
ただし、承認欲求は誰でも持っているものなので、全てを無理に抑え込もうとする必要はありません。無理のない範囲で、少しずつ意識を変えていきましょう。
「承認欲求の基礎知識」について分かりやすく解説しました。
承認欲求とは、「他者から認められたい・自分の価値を認めたい」という欲求のこと。メリット・デメリットをまとめると、以下の通りです。
承認欲求のメリット |
承認欲求のデメリット |
・モチベーションを高く保てる ・自己肯定感が高まりやすい |
・人間関係に悪影響を及ぼす可能性がある ・承認されることが目的になってしまう |
ぜひ当記事を参考にしながら、承認欲求についてさらに理解を深めてみてください。
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識学上席講師 大熊 憲二
2011年入社 ソフトバンク事業部に配属となり、史上最速の9ヵ月でマネージャーに昇進し、店舗拡大に貢献。
2014年モバイル事業部移動となり、業界全体が縮小傾向で低迷する中、200坪以上の超大型店等の新規出店に従事。
2016年に識学と出会い、識学に基づくマネジメントを徹底し、モバイル事業統括として史上初の年間目標完全達成を記録。
株式会社P-UP neo取締役常務執行役員兼識学上席講師として現在に至る。
