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人材育成における目標設定において大切なことは?事例もあわせて解説

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人材育成における目標設定において大切なことは?事例もあわせて解説

自社の人材育成に関して、多くの課題を抱えている人も多いのではないでしょうか。特に、人材育成における目標設定は、必要だとわかっていても適切に行うことはなかなか容易ではありません。

そこで本記事では、人材育成における目標設定が重要な理由をあらためて振り返り、人材育成における目標設定の方法や、目標を立てるうえでのポイント、職種別の目標設定事例などをまとめて解説します。

 

 
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人材育成において目標設定が重要な理由

人材育成において目標設定が重要なのはなぜでしょうか。人材育成における目標設定の重要性を解説します。

社員のモチベーションになる

目標設定を怠ることで、社員がマイペースに仕事をしてしまう可能性があります。目標設定をすることで、はじめて社員も数字を達成するためのモチベーションが湧いてくるのです。目標設定をしなくても自走できる社員もいますが、そのような社員はきわめて少ないといえるでしょう。社員のモチベーションを引き出すためにも、目標設定は必須です。

会社全体の業績達成のために必要

会社全体で、期間ごとの業績目標を設定している会社も多いのではないでしょうか。その業績を達成するためには、社員個々人がどの程度業績を達成すべきか決め、社員それぞれが目標達成に向けて行動する必要があります。社員それぞれの目標を決めることで、管理職も一般社員を管理しやすくなり、目標達成に向けて社員も努力しやすくなります。

社員を適切に評価できる

社員育成のためには、適切なフィードバックが欠かせません。社員が目標を達成できていないなら、管理職が部下のできていない点を指摘し、改善するための行動を促す必要があるでしょう。逆に社員が達成したことに対しては、ポジティブなフィードバックを返す必要があります。そのため、フィードバックの基準となる目標設定は必須です。

社員のスキル獲得につながる

目標を設定することで、業務に必要なスキルを社員に示すことができます。必要なスキルがわからなければ、社員もスキル獲得のための行動を取ることができません。社員に必要なスキルを習得させるためにも、具体的な目標を設定することは重要です。

 

人材育成における目標設定の手順・方法

人材育成において目標設定は必須ですが、一体どのような目標を設定することが最適なのでしょうか。以下では、人材育成における適切な目標設定について解説します。

会社全体の業績目標を立てる

人材育成のためだけではなく、社員それぞれの目標設定のためにも、どのような方向に向かっていきたいのか全社的な業績目標を立てることは不可欠です。会社としての目標を決めることではじめて、社員の目標をブレイクダウンし、決めることが可能になります。目標を設定する際には、できるだけ数値に落とし、定量化した目標を立てましょう。

会社全体の人材育成目標を立てる

会社として業績目標を立てるだけではなく、会社全体としてどのような特性やスキルを持った人材を育成していきたいのかについても、目標を立てることが大切です。会社の業績目標から逆算して、必要になりそうなスキルを割り出す必要があります。必要なスキルがわかれば、どのように要件を満たした人材を育成するかの目標を立てることができます。

部署ごとの人材育成目標を立てる

会社としての人材育成目標がかたまったら、次は部署ごとに人材育成目標を立てます。部署に必要なスキルがわかっていたとしても、具体的にどの人材にどのようなスキルや経験値が必要なのか、ある程度見積もっておかなければ、会社にとって最適な人材育成はできません。会社全体の目標からブレイクダウンし、それぞれの人材の状況も鑑みながら目標を立てましょう。

個人ごとの人材育成目標を立てる

部署ごとの人材育成目標が決まったら、その目標を個人の人材育成目標にまで落とし込みます。部署としての目標を達成するために、それぞれの人材に必要不可欠な目標についても、管理職から伝えておきましょう。どのようなことを達成すべきなのか、スキルを獲得すべきなのか、できる限り数値化して定義しておくことがポイントです。

目標を行動計画に落とし込む

社員それぞれの目標を立て終えたら、その目標を実現するために具体的な行動計画を作りましょう。具体的なスケジュールに落とし込むことで、着実なスキル習得が期待できます。スキルの獲得方法については、特に研修の方法や日時など、具体的な日程にまで落とし込んでおけば安心です。

 

人材育成における目標設定のポイント

人材育成において目標設定が必要不可欠なことは述べました。しかし、適切な目標が設定されていなければ、効果は得られません。ここでは、適切な目標設定のためのポイントを解説します。

数値に落とし込む

人材育成においては、目標を数値に落とし込むことが必須です。数値に落とし込まなければ、目標を達成できたかどうか客観的に評価することはできません。定性的な目標に対する評価も恣意的なものになってしまうでしょう。後で適切なフィードバックをするためにも、本人のモチベーションや計画策定のためにも、目標を数値化することは不可欠です。

実現可能な目標にする

目標設定の際には、現実と見合わない目標を設定しないようにしましょう。目標を策定するときは、現実的で実現可能なレベルの目標にすることが大切です。現実的な目標でなければ、社員のモチベーションが低下してしまいます。また、会社としての業績目標を達成することも難しくなってしまうでしょう。

目標達成したら適切に評価する

目標達成をした際には、人事で適切に評価する必要があります。目標達成をした際にポジティブにフィードバックしなければ、不公平となってしまうためです。言葉でポジティブな評価をするだけではなく、給与の昇給や賞与で具体的に社員に報いる必要もあります。社員のモチベーション維持のためにも、業績は適切に評価するとよいでしょう。

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人材育成における目標設定の事例

人材育成における目標設定のポイントがわかっても、具体的な事例がなければ考えにくいでしょう。具体的な目標設定事例を職種別に紹介します。

営業職

営業職の場合、目標設定は非常にシンプルです。「売上1億円を達成する」、「粗利5,000万円を達成する」など、営業の成果となる数値を目標にするとよいでしょう。注意しなければならないのは、「定性的な目標を設定してはならない」ということです。また、目標を達成するための方法については、管理職から指定しないようにしてください。

事務職

事務職の場合、定量的な目標設定は難しいと感じがちです。しかし、事務職の場合でも必ず定量的な目標を設定する必要があります。例えば、「3ヶ月後までにDMの送付数を3倍にする」、「半年後までに発注ミスの件数を0にする」、「メール処理の時間を半年後までに1時間にする」など、事務職の場合でもさまざまな目標が考えられるでしょう。

エンジニア

エンジニアの目標設定もさまざまなものが考えられます。一番わかりやすいのはスキルについての目標設定です。例えば、「半年後までに、実践で使えるレベルで〇〇(プログラミング言語)を習得する」などの目標があり得るでしょう。また、開発を担うエンジニアであれば、「半年後までに〇〇(機能)のリリースを完了する」などの目標を立てることもできます。

Webデザイナー

Webデザイナーの場合も、エンジニア同様、スキル獲得の目標を設定するとよいでしょう。例えば、「半年後までに〇〇のスキルを身につける」などの目標が立てられるはずです。

マーケター

マーケターの目標設定は営業職同様、非常にシンプルです。「半年後までに売上目標1億円を達成する」、「KPIであるCV数〇〇を達成する」など、KPI、KGIを達成する目標設定にしましょう。

総務

事務職同様、総務の目標設定は容易ではありません。しかし、総務の場合もできる限り定量的な目標設定を行う必要があります。具体的には、「消耗品の費用を10%削減する」などの目標設定をするとよいでしょう。

人事

人事職の目標設定は比較的設定しやすいとされています。「新卒採用で10名採用する」、「退職者を3名までに減らす」など、具体的な数値に落とした目標を設定しましょう。

経理

経理職の目標設定は難しいように感じるかもしれませんが、こちらもできる限り具体的な数値目標を設定しましょう。例えば、「月の残業時間を5時間までに減らす」、「簿記2級を半年後までに取得する」などの目標が考えられます。

管理職

管理職の目標設定は、チームとしての目標設定にしなければなりません。例えば、「営業2課で売上1億円を達成する」などです。個人としての目標を設定する必要はありません。管理職はチームとしての責任を負う立場です。チームとしての目標と個人としての目標を一致させることがポイントです。

人材育成目標を達成させるには

設定した人材育成目標を達成するには、どのようなことを心がけたらよいのでしょうか。社員に自ら設定させた目標を達成させるためのポイントを解説します。

常に目標を意識させる

社員に目標を達成させるには、目標達成を常に意識させる必要があります。朝会や定期的な会議などで常に目標への進捗を報告させ、目標達成を意識づけてください。テクノロジーを用いて、目標を意識させる仕組みを作ってもよいでしょう。

管理職にも気にかけさせる

管理職を担う人材にも、部下の目標達成を気にかけさせましょう。管理職の評価項目として、「部下の育成」という項目を盛り込むことで、管理職にも部下の育成を常に意識させることが可能です。

まとめ

この記事では、人材育成における目標設定のポイントや具体例を解説しました。

目標設定において最重要なのは、目標を数値化・定量化することです。定量化された目標でなければ、達成できたかどうか客観的な評価ができないためです。定量的な目標を設定することで、達成したかどうかも正しく評価できます。

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識学シニア講師 有馬 大悟

慶應義塾大学卒業後 某テレビ局に番組制作担当として勤務。
業界最大手の学習塾に転職、個人での家庭教師としても志望校合格までの生徒へのコミットと成果を最大化するロジックを学ぶ。
全国に携帯電話ショップを200店舗以上展開する株式会社ピーアップにてソフトバンク事業部の関東統括として店舗拡大に従事し、店舗の買収~採用~育成を構築することで店舗買収後の平均売上成長率は150%超。
関東代理店評価1位を3期連続取得に貢献する。
2019年より識学講師として組織課題解決から生産性の最大化理論を提供する。

有馬 大悟
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