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部下へのNG行動とは?正しいマネジメント方法を解説

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部下へのNG行動とは?正しいマネジメント方法を解説

現在の日本社会には多くの会社があり、その下で働くたくさんの社員がいます。社員たちは、自分の部署の直属の上司の指示により働き、上司からの評価を得て昇進していきます。その上司もまた、自分が持つ部署の業績をあげるため、部署内の目標設定や部下の育成に励みます。
ここでひとつ質問です。あなたの上司はどのような人ですか?こう聞かれた時に初めに思いつく第一印象が、上司のマネジメントと結びつきます。

・よく𠮟る厳しい上司
・親身になって相談に乗ってくれる頼れる上司
・あまり会話をする機会がなく関心が無さそうな上司

このように様々ですが、これらは、普段上司が部下へどのように対応をしているかで決まります。
実際、上司が部下の指示や育成をする中で、部下からどう思われているのか、この指示方法で良いのだろうか、自分の行動は正しいのだろうかと考えていらっしゃる方は多いはずです。

今回は部下へのNG行動をあげ、部下への正しいマネジメント方法を解説します。

 
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部下を叱っても意味がない

上司の皆さまは、部下を叱ることはありますか?結論から申し上げます。部下を叱るのは止めましょう。
なぜならば、叱ることに意味がないからです。

例えば、
・幼少期、親御さんからよく叱られていたが、今は一人前となり社会に貢献できるようになった。
・自分が平社員の頃、当時の上司から叱られ厳しい指摘をされてきたが、今は自分が上司となり部下を育成できるほどに成長した。

これらにより「叱ることで立派に育つ」という認識が自然と身につくはずです。
しかし、実際のところ、この「叱る」という行為によって得られるものは、「この上司は怖い」という感情のみです。この「怖い」という感情が発生することで、部下には次のような考えが生まれてしまいます。

問題発生を報告しにくくなる

「怖い」と感じている相手に対して、何か問題が発生したことを報告できなくなります。結果的に、上司は問題が起きたという真相を知らないまま次々と指示を与えることになり、上手くいかなかったことに対する改善案を指示したとしても、真相の問題点が見えてこないため、何度も失敗を繰り返したり、違う方向へ指示してしまうといったリスクが発生します。

部下へのNG行動とは?正しいマネジメント方法を解説

上司の指示に従いたくない

怖い人に対して、「尊敬する」、「ついていきたい」、という感情にはならないというのは周知の事実だと思います。結果的に、怖いと思っている上司に対して、「この人の指示には従いたくない」という感情になってしまいます。逆に言うと、優しく頼れる人のことを尊敬するし、ついていこうという気持ちになるのではないでしょうか。

これらの考えが部下の中で生まれてしまうと、上司と部下の関係は一層悪化し、結果として会社の生産性は悪くなる一方です。そのため、部下を叱るという行動には、何の良い意味も持たないのです。

では、どういった行動が、部下への行動としてふさわしいのか、について解説します。

冷静で淡々とした指示

部下への最適な行動とは、冷静に、淡々と、無機質な指示、対応がベストです。一件、冷淡で興味がなさそうな態度ではないかと思いがちですが、これは、指示・対応する時に、感情的にならないということです。

例えば、ある部下に今月の売上目標100万円と設定したが、80万円でとどまってしまったとします。上司からすると、この「売り上げ目標が達成できなかった」部下に対して、「なぜできないんだ」「なにをやっているのだ」と感情的に叱りたくなります。
この行動が部下への行動としてふさわしくありません。

この場合は、感情的に指摘するのではなく、どうすれば100万円の売り上げ目標が達成できるのかについて吟味、再設定してあげるのが上司としての最適な行動です。今月未達成だったものを、次月達成するためにどう行動するのか、何を変化していくのかについて考え決めていくことが重要です。

元々、仕事は、達成したら終了ではなくまた新たな目標ができます。ひとつひとつの目標を着実に達成していくための「作戦会議」をする場を、冷静に、淡々と、無機質な指示により設けることが、上司がすべき部下への最適な対応です。

まとめ

今回は、部下に対する上司の行動、対応について解説しました。

何かを達成するためには、経験と挑戦の数が必要不可欠です。それに付随して、達成するための作戦会議のを設けることも重要です。部下が経験・挑戦し、再構築できるような環境づくりは、上司だからこそできる部下への最適な行動だと考えます。

部下を叱ってしまっていたと心当たりのある方は、是非この解説を参考に、明日からの業務で「部下を叱らない」育成方法に変えてみてください。きっと上司と部下の良好な関係が築かれ、結果的に部下に慕われる上司となれるでしょう。

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識学上席講師 大熊 憲二

2011年入社 ソフトバンク事業部に配属となり、史上最速の9ヵ月でマネージャーに昇進し、店舗拡大に貢献。
2014年モバイル事業部移動となり、業界全体が縮小傾向で低迷する中、200坪以上の超大型店等の新規出店に従事。
2016年に識学と出会い、識学に基づくマネジメントを徹底し、モバイル事業統括として史上初の年間目標完全達成を記録。
株式会社P-UP neo取締役常務執行役員兼識学上席講師として現在に至る。

大熊 憲二
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