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ブラック企業の見極め方とは?特徴を解説

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ブラック企業の見極め方とは?特徴を解説

ここ数年間で聞く頻度が高くなった「ブラック企業」、皆様も一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。

働き方改革や「〇〇ハラスメント」の排除といった、今まで気づかぬふりをしてきた会社の「闇」の部分を払拭し、より良い環境内での業務を目指し生まれた用語だともいわれています。
経営者の皆さまには、「自分の会社が「ブラック企業」となってしまっていないだろうか」と思う方が多いと思います。また、会社員の皆さまは、「自分が働いているこの会社は、実は「ブラック企業」なのではないか」と考える方が多いのではないでしょうか。

「ブラック企業」といわれてしまう会社には、ある特徴があります。今回は「ブラック企業」と言われてしまう会社がどのような状況であるのか、またどう改善すればいいかについて解説していきます。

 
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ブラック企業とは?

「ブラック企業」という用語の定義は、実際には厚生労働省でも明言していません。最近では「ブラック企業」という言葉ばかりが先走り定義があいまいになっていると思いますが、「労働者を酷使して劣悪な労働環境で働かせる企業」という定義で用いられることが多いでしょう。

では、ブラック企業と呼ばれる会社にはどのような特徴があるのでしょうか。ふたつ紹介していきます。

国や社会のルールに違反している

ここ数年の間、労働時間や日数などの制限について決まりが設定されている労働基準法や、顧客との契約や会社と社員の間の規約等のコンプライアンスといった規則が定められるようになり、これらに明らかに違反している点が見受けられる会社は、完全にブラック企業と言われ、最近特に問題視されています。

経営者側の目線になって考えると、日々売上額等の数字に追われることによって、部下や社員を追い込むような業務を強いてしまう環境でいては、いくら目標達成したとしても元も子もありません。

このように、労働基準法やコンプライアンス基準といった国や社会のルールに違反している企業は、ブラック企業と呼ばれてしまうのです。

大前提として、国や社会のルール内で成り立つビジネスモデルを作ることが重要です。会社員の皆さまも、今課されている業務に対して、適切な業務時間、業務日数内にこなすことのできる内容かどうか、また、ルール違反であることを周知しながら行う無理を強いるような内容かどうかを考えてみると、自分が働くその会社がブラック企業であるかどうかの指標になるでしょう。

ルールを完全に無視して結果のみを上司から指摘される

「国や社会のルールに違反している」に加え、ルールに違反していることを周知しているにも関わらず「とにかく業務遂行するように指示される」「目標達成できなかった場合、状況がどうであれ叱責される」といった内容も、ブラック企業にみられる特徴となります。

ブラック企業の見極め方とは?特徴を解説

脱「ブラック企業」する方法とは

ここまで読んでいただいた方の中で、「もしかすると自分の働く会社は『ブラック企業』かもしれない」と思ってしまった方でも、対策はあります。

それは、国や社会のルール内で成り立つビジネスモデルを作ることです。
例えば、ある会社に働くAさんは、部長から膨大な業務量を課されました。期限内に終わらさなければ顧客に迷惑をかけてしまうという気持ちで毎日遅い時間まで残業してばかりでした。その結果、その業務をしていた月のAさんの残業時間が50時間となってしまいました。
労働基準法では、一か月あたりの残業時間は45時間と定められていますが、Aさんが残業した50時間というのは、明らかに労働基準法を違反していますね。

このような場合、
1.ルール違反(残業)することを覚悟の上、業務を続ける
2.顧客の要望に応えられなくても国や社会のルールを守った範囲内で業務する

この二つのうち、どちらが正しい行動でしょうか。

その答えは、「どちらも正しい」です。
大前提として、国や社会のルールに違反しないとこなせない業務はしないことが重要です。ルール違反しなければできない仕事は、そもそも業務にしないことは前提として意識すべきです。国や社会のルールに違反することは決して良くないことですが、社員が自らの意思ですることに関しては、自由で良いのではないかと考えています。その代わりに、働いた分の対価を支払うことを会社としてルール化してしまえば良いです。会社から要求するのではなく、社員自身の意思なら尊重してよいと私は考えています。

しかしながら、上司が国や社会のルールに違反しない範囲の業務を指示すること、また従業員が国や社会のルールの中でできる範囲内で業務ができるような働き方をする、これらは大前提としてあるべき会社の姿です。

まとめ

私がいつも心がけているマネジメントの基本があります。それは、ルールを守ること、そして決められたルールの中でできる業績を評価するということです。

世間で言われている「ブラック企業」とは、会社から無理に強いること、いわゆるハラスメントが見られると考えています。
例えば、部下に対して高圧的な指示をする(パワハラ)、性別差別をするような発言をする(セクハラ)が挙げられます。このようなハラスメントのない会社、つまりルールを守る会社であることが大前提だと考えます。これを前提に、できる限りの業績を上げ上司が評価する、これが本来あるべき会社の姿です。

補足ですが、社員自ら残業をすると決めた場合であっても、上限を設定することも会社や上司の役割です。「個人の意思であればなんでも自由にして良い」というわけではない、ということです。

今回は、「ブラック企業」と言われてしまう会社の特徴について解説しました。この記事を通して、自分の会社はどうだろうかと考え直す機会として活用してください。

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識学上席講師 大熊 憲二

2011年入社 ソフトバンク事業部に配属となり、史上最速の9ヵ月でマネージャーに昇進し、店舗拡大に貢献。
2014年モバイル事業部移動となり、業界全体が縮小傾向で低迷する中、200坪以上の超大型店等の新規出店に従事。
2016年に識学と出会い、識学に基づくマネジメントを徹底し、モバイル事業統括として史上初の年間目標完全達成を記録。
株式会社P-UP neo取締役常務執行役員兼識学上席講師として現在に至る。

大熊 憲二
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