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これだけは知っておいて欲しい「部下の悩み」

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これだけは知っておいて欲しい「部下の悩み」

私はいつも、部下への評価の仕方、組織の在り方について解説することが多いです。もちろん、組織をまとめる管理職の方々の指標が部下を育てることにもなります。

今回は、逆の立場へ思考を変えて解説していきます。要するに部下目線のお話です。

組織をまとめるにあたって、部下や仲間の意思や思考も重要になっていきます。「なんとなくこんな感じで部下へ指示、評価してきたけど部下はどう思っているのか」、そう感じている皆様へ、何かヒントになれればと思います。

 
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部下の悩みである板挟み

皆さんの部下は、満足しやりがいのある満足した組織だと感じながら過ごせていると思いますか?
しかし、正直な話になりますが、どんな組織に属する部下も必ず感じている「悩み」があるのです。お気づきでしたか?

その悩みとは、ずばり「板挟み」です。私も良く感じていたことですが、日々の業務の中で、誰かからお願いや指示を受けたときに必ずといって良いほど待ち構えている悩みといえます。

その「板挟み」とは何かを、3つに分けて解説していきます。




上司二人からの板挟み

「私は開発部の係長です。この部署には、部長、課長がいます。新商品の開発業務で、部長からは『期限遅れてでも高く見込める売上額を重視して開発しなさい』と指示があったが、課長からは『新商品提案締め切り日に間に合うよう考案しなさい』と指示がありました」

お分かりいただけるでしょうか?この係長は一体、部長、課長どちらの指示に従うべきでしょうか?
どちらか一方のみの指示に従うわけにもいかないが、解決策が見つからない。これが板挟みです。

では、どうするのが良いのでしょうか?おそらく多くの方が考えることは、「部長と課長の指示の間をとった対応をする」ではないでしょうか。

しかし、考えてみてください。上司二人からの指示の間をとるような行動で、果たして上司双方が満足するでしょうか?
考えている間にも、自分のパフォーマンスや評価が下がってしまうことになり本末転倒です。

これだけは知っておいて欲しい「部下の悩み」

上司と部下の板挟み

いわゆる、中間管理職に当てはまります。

「営業部のAさん。月に売上額200万円のノルマを課されているこの部署に所属しています。今月は天候が悪い日が多く、顧客訪問が思うようにできませんでした。それでも部長からはいかなる時でもノルマ達成は必須だと言われます。Aさんには同じ部署の部下がいますが、部下からは『このままではノルマ達成できない。どうすれば良いか分からない』などと悩み相談を受けています」

この場合、Aさんは悩んでいる部下の為に少しでも猶予のある判断を部長へ求めたいところですが、部長の「ノルマ達成は必須」という指示に応えたい気持ちもあると感じられます。これも板挟みです。

顧客と上司の板挟み

これは良く想像が付くのではないでしょうか。上司からの指示と顧客の要望が食い違う場合です。もはや日常茶飯事な気がいたします。
「上司二人からの板挟み」では、双方の意見をくみ取った決断を出したいが解決策が見つからないという悩みについて説明しましたね。今回も状態は同じような感覚です。

なぜ板挟みが起きてしまうのか

なぜこの板挟みが起きてしまうのでしょうか?
一見、板挟まれている人が可哀想で窮屈な思いをしているように見えますが、実は、板挟まれている本人に原因があることが多いのです。

それは、「誰が評価者であるか理解できていない」ということです。

例えば先ほどの「上司二人からの板挟み」の場合。社長と部長から違う指示を受けていたとしても、「自分の評価者は部長だ」と理解できていれば、仮に社長から部長と違う指示を受けたとしても部長の指示を優先すべき、あるいは部長へ相談しよう、という考えになるはずです。この場合は部長の指示に従った方が良いのです。そうすることで「板挟み」の意識は無くなるのです。

「顧客と上司の板挟み」でも同様の考え方です。確かに、会社の存続に欠かせない顧客ですので、顧客の要望にはできる限り応えたいのは当然のことですね。しかし、何でもかんでも顧客のいう事を聞いていては、最悪会社が潰れてしまうなんてこともあり得るのです。
この場合は、「上司が許容している範囲内であれば対応してよい、ダメだという事は対応しないよう方向付ける」といった、結局の評価者である上司の指示を優先することで「板挟み」は解消されます。

一見関連性の無いように思えますが、自分の評価者を理解するということは、思っているよりずっと重要なことです。

まとめ

今回は、世の部下誰しもが感じてしまっている「板挟み」について解説しました。部下の悩みは、実は考え方の間違いにより起こるものだと解説しましたが、寧ろ、上司から「私が貴方の評価者だ」「私の指示に従えば間違いはない」と自ら表現してあげることも、部下の悩みを解消する策になります。

自分の部下もこう思っているのかもしれない、と思った方は、是非活用してみてください。

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識学上席講師 大熊 憲二

2011年入社 ソフトバンク事業部に配属となり、史上最速の9ヵ月でマネージャーに昇進し、店舗拡大に貢献。
2014年モバイル事業部移動となり、業界全体が縮小傾向で低迷する中、200坪以上の超大型店等の新規出店に従事。
2016年に識学と出会い、識学に基づくマネジメントを徹底し、モバイル事業統括として史上初の年間目標完全達成を記録。
株式会社P-UP neo取締役常務執行役員兼識学上席講師として現在に至る。

大熊 憲二
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