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正しいPDCAサイクルの回し方とは?成長のポイントを徹底解説

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正しいPDCAサイクルの回し方とは?成長のポイントを徹底解説

日々仕事をする中で、「PDCAサイクル」という言葉を一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。或いは、既にPDCAサイクルを活用している方もいるでしょう。
PDCAとは、「P:Plan(計画)、D:Do(実行)、C:Check(調査)、A:Act(改善)」です。このサイクルを回し続けることによって、大きな成果につながります。
今回は、目標のプロセスにおいてとても重要なPDCAサイクルを、ひとつずつ分解して解説していきます。

 
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成長の定義

最初に、成長とは何かを考えていきます。

・今まで取れなかった点数が取れるようになった
・先輩や上司の助けがないとできなかったことが一人でできるようになった

このように「できなかったことができるようになる」ことが成長です。

例えば、あなたがスポーツチームの監督だとしたら、選手たちが成長するために何をしますか?
きっと多くの方は、「練習する」「試合をする」といったことを思い浮かべるのではないでしょうか。練習するうえで、一回の練習ではなかなか上手くならないため、練習「量」が絶対的に必要になります。しかし量だけを闇雲に与えるだけで、果たして上手になるでしょうか。

実は、上手になる為には、量ともう一つ大事な要素があります。
それは、「集中すること」です。成長のポイントは、集中した上でどれだけの量をこなせるかということです。

イメージできる目標を設定

「P:Plan」でのポイントは、イメージできることです。プランを立てるとき、プランの内容が集中できるものである必要があります。部下が「やっても意味がない」「こんなの無理だ」と思っている仕事を与えても、部下の成長には繋がらないでしょう。

また、集中する期間を考慮することも重要です。例えば「10年間集中して働け」「1か月間でいいから寝る間も惜しんで働け」と言われたらどうでしょうか。多くの方は無理だと感じるのではないでしょうか。
実際に人間が集中的に取り組めるサイクルは「1週間」と言われています。週単位で区切って管理を行い、常に部下がイメージできる目標をセットすることが大切です。

正しいPDCAサイクルの回し方とは?成長のポイントを徹底解説

経過の口出しは控える

「D:Do」で重要なことは、目標を決めたら極力何も言わないことです。もちろん、守るべきルールは順守させる必要がありますが、経過に関しては口出しを控えてください。ここでも重要なのは、集中させることです。

例えば、あなたがマラソンをしていたとします。目標タイムに向かって走っている最中に、フォームについて「もっと○○しろ」と言われるとどうでしょうか。目標タイムを達成することへの集中が阻害されてしまいます。結果、目標タイムを達成できなかったり、フォームを変えたことで怪我をしてしまうということになりかねません。「P」で短い1週間の目標をセットしたら、「D」では本人にしっかり走らせてあげる。これが重要なポイントです。

不足を明確にする

「C:Check」では、出た結果が目標に対してどうだったかを確認します。
目標達成できた場合は、できなかったことができるようになった、つまり成長できたということになります。この場合、次はさらに成長させるため、今はできないレベルの少し高い目標を設定します。目標達成できた場合は「P」に戻るということです。

では、未達成だった場合はどうでしょう。この場合は、目標達成に対して何が不足しているのかを明確にする必要があります。ここで重要なことは、未達成の要因を、感覚ではなく「事実をもとに検証する」こと、そして個人によって認識がズレない「完全結果で出す」ことです。
職場での会話を思い出してみてください。未達の要因分析の際に「取り組み方が甘かった」や「顧客にうまくアプローチできなかった」、「十分な時間を確保できなかった」など、不完全で感覚的な分析になっていないでしょうか。正しい分析は「○○が○%足りなかった」や「時間が○時間足りなかった」という、事実をもとにした分析です。
感覚を排し、事実をもとにして完全結果で不足を明確にすることがポイントとなります。

正しいPDCAサイクルの回し方とは?成長のポイントを徹底解説

行動変化を出し、次の結果を約束する

「A:Act」で重要なことは、次の目標へ向けての行動変化と結果を約束することです。ここでも完全結果で示すことがポイントとなります。

例えば、先述の「Check」で「時間が3時間足りなかった」という分析をしたとします。ここでは3時間を確保するために「業務内容の○○を変更し、一日の10時~12時、16~17時の計3時間を確保する」という行動変化を出し、「○日までに○%改善する」と次の約束をします。ゴールイメージが明確になったら、再度目標達成に向けて走り出すのです。

まとめ

今回は、PDCAサイクルの要点を解説しました。実際に部下が自分自身でPDCAサイクルを回すのは、なかなか難しいことだと思います。具体的な数字設定や目標設定は、上司がフォローすることもポイントです。

これらを踏まえたサイクルを回し続けることで、圧倒的な成長ができるでしょう。このサイクルができるようになったら、次はいかに早くPDCAを回せるかに取り組んでみてください。

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識学上席講師 大熊 憲二

2011年入社 ソフトバンク事業部に配属となり、史上最速の9ヵ月でマネージャーに昇進し、店舗拡大に貢献。
2014年モバイル事業部移動となり、業界全体が縮小傾向で低迷する中、200坪以上の超大型店等の新規出店に従事。
2016年に識学と出会い、識学に基づくマネジメントを徹底し、モバイル事業統括として史上初の年間目標完全達成を記録。
株式会社P-UP neo取締役常務執行役員兼識学上席講師として現在に至る。

大熊 憲二
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