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【識学】実は逆効果!あなたの優しさが会社をダメにする

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【識学】実は逆効果!あなたの優しさが会社をダメにする

目次

  1. はじめに
  2. 本当は良くない上司の優しさ
  3. 褒めるマネジメントはNG
  4. 正しいマネジメントとは
  5. 優しいリーダーにはなるな!
  6. 本日のまとめ

はじめに

「部下が目標達成したときは褒めた方が良いの?」
「部下が目標達成できなかった時はどうすればいい?」
「やっぱり優しい上司を目指すべき?」
このように悩んでいる経営者やマネジメント層の方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、「上司は部下に対して優しくあるべきかどうか」について分かりやすく解説させていただきます。部下のマネジメント方法が分からない方、部下との人間関係に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。



本当は良くない上司の優しさ

・「部下が目標を達成しました」という〇パターン
・「部下が目標を達成できませんでした」という✖パターン
この2通りの状況において、皆さんは上司としてどのような言動をしているでしょうか?

「特に何も言っていない」
「褒めまくっている」
「厳しい声掛けをしている」
など、さまざまなパターンがあるでしょう。

では、上司として最も適切な声掛けとは、一体どのようなものなのでしょうか。

例えば皆さん、「部下が目標達成しましたよ~」となったとき、「やったね~」「さすが~」とか「いやお前ならできると思ってたよ」みたいな発言をしている方も多いと思います。

やっぱり部下をすごい褒めてあげれば、「優しい上司」「良い上司」と思われやすくなるでしょう。

また、部下が目標を達成できなかったときはどうでしょうか。
「今回お前はよくやったよ」
「いや目標がキツかったんじゃないかな」
「コロナ禍の中でも最低限はできたと思うよ」
このように、部下の目標未達成を承認してあげている方も多いのではないでしょうか。

部下側に寄せてあげている、目標未達を容認してあげているようなイメージですね。

たしかに、部下を容認してあげるような上司は、世間一般で言う「優しい上司」「良い上司」として人気が出るかもしれません。部下側からすれば、「やっぱり大熊さんはめちゃくちゃ分かってくれてるよな〜」「優しくて本当に頼りになる上司だよな~」みたいになるわけです。

このようなマネジメントって、実際によくあると思います。
つまり、
・部下が達成したときは褒めます
・部下が未達成だったときは容認してあげます
というマネジメント方法ですね。

ようやく本題に入りますが、このマネジメント方法、実はNGなんです。

褒めるマネジメントはNG

「部下が達成したときに褒める」「未達成になったときは特に叱ったりもしない」みたいなマネジメント方法は、なぜNGなのでしょうか。

 

それは、部下にとって、「褒められるタイミング」=「達成したとき」になってしまうからなんですよね。「達成すればOKであり、それ以上は頑張らない」「それ以上の成果は望まない」みたいなマインドになってしまうわけです。

 

さらに、褒められもしない普通のラインってどこなんだろう、と考えてみると、

・「ちょっと未達成」=「普通」

・「大幅に未達成」=「ダメ」

みたいな基準になってしまいますよね。

 

要するに、基準値がものすごく下がってしまうんです。

 

「達成したから褒めてあげる」

「未達成になったら強く言わずに同調してあげる」

このようなマネジメントを行っていると、組織が持っている基準値がかなり低めの位置に置かれてしまい、チーム全体のレベルも落ちていく可能性があるわけです。

正しいマネジメントとは

では、正しいマネジメントとは、具体的にどのようなものなのでしょうか。

 

正しいマネジメントとは、以下のようなイメージです。

・達成しても褒めない

・未達成になったときは行動変化を求めていく

 

このようなマネジメントができれば、部下の意識も大きく変わっていくでしょう。

・達成しただけでは褒められないぞ

・そもそも達成するのは普通のことだ

・120%や150%やってはじめて褒められるんだ

こういった思考になっていくので、部下のやる気やモチベーションもどんどん上がっていくわけです。

 

繰り返しになりますが、「達成したら褒められる」「未達成のときは許される」という集団は、残念ながら基準値がすごい低いです。一方で、「達成しても褒められない」「未達成のときは行動変化を求められる」という集団の場合は、基準値がものすごく高いところに置かれますよね。

優しいリーダーにはなるな!

優しいリーダーを選んでしまうと、その組織の基準値は、思っている以上に低くなります。

だからこそ、「いつも優しいリーダーでいよう」と心掛けることは避けてください。

・未達成なら「もっとやらなくちゃダメだよ!」
・達成しても「次だよ次!」
このように、心を鬼にしながらマネジメントができると、組織の基準値はどんどん上がっていくでしょう。

もちろん、基準をどんどん下げてしまうようなリーダーは、部下側からすれば嬉しいと思います。

しかし、皆さんの上司からの評価は、一体どうなるでしょうか。つまり、皆さんの上の経営層や社長からの評価です。基準をどんどん下げてしまうリーダーに対して、経営層や社長は高い評価を付けるでしょうか。

基準をどんどん高めてくれるリーダーであれば、「いや大熊さすがだな」とか「よくやってるな」とか、上からの評価も高まっていきますよね。

本当の意味で「部下に対して優しい上司」になりたいのであれば、まずは基準を高めること。それが結局、部下の成長につながっていきますから。

「いつも褒めてばかりの上司」「表面上だけ優しい上司」になってしまっている方は、ぜひ注意してみてください。

本日のまとめ

最後までご覧いただきまして、誠にありがとうございます。今回は「上司は部下に対して優しくあるべきかどうか」について、分かりやすく解説させていただきました。

重要なポイントをまとめると、以下の通りです。
ーー
・「部下が達成したときに褒める」「未達成なら容認する」というマネジメントはNG
・  組織全体の基準値がものすごく下がってしまい、部下の成長にもつながらない
・「達成しても褒めない」「未達成なら行動変化を求める」というマネジメントが望ましい
・「常に優しいリーダー」を目指してはならない

ーー


当メディアでは、他にも部下育成や組織運営に関する解説記事をアップしておりますので、ぜひ参考にしてみてください。また、疑問点や不明点等がある方、識学に興味がある方は、お気軽に弊社までお問い合わせください。

株式会社P-UP neo コラム制作部

株式会社P-UP neo内にある、コンテンツを企画・制作する編集部です。 マネジメント業務の助けになる記事を続々制作中です。

大熊 憲二
 
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