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【識学】それでは部下はついてこない

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【識学】それでは部下はついてこない

目次

  1. はじめに
  2. ​部下がついてくるリーダーとは?
  3. 部下と仲良くなろうとするな
  4. 「仕事をしている理由」を考える
  5. 部下に結果を出させてあげる
  6. 本日のまとめ

はじめに

「部下の育成方法に不安がある」
「部下がついてこなくなったらどうしよう」
「どうすれば部下に信頼されるのだろう」
このように考えている経営者やリーダーの方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、「部下がついてくるリーダーとは?」について分かりやすく解説していきます。この記事を読めば、「自分はどのような上司・リーダーを目指すべきなのか」がはっきりしていくでしょう。部下の育成に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。

​​部下がついてくるリーダーとは?

皆さんは、どのような上司についていきたいと思うでしょうか。まずは、皆さんの持っている「理想の上司像」をイメージしてみてください。
中には、「めちゃめちゃフラットに誰とでも仲良くするリーダーについていきたい」と考える人もいるかもしれません。しかし、実は、このようなリーダーはあまり理想的ではありません。

もちろん、メンバーや部下たちと仲良くしているリーダーは、みんなから好かれます。積極的に交流してコミュニケーションを図り、飲みや食事に連れていってくれるようなリーダーは、おそらく部下側からは人気が出るでしょう。
私自身も、20代のときはマネージャーをやっていましたが、実際そのようなリーダーになっていました。レクリエーションもいっぱい開催しましたし、飲み会も豊富でした。「何かあったらすぐ助けに行ってやる」みたいな雰囲気で、要はお兄ちゃんのようなマネージャーをやっていたんですね。確かにチーム内の雰囲気も良かったですし、事実そんなに離職も多くありませんでした。
ただ、そのマネジメント手法で本当に最後までついてきてくれたメンバーは、ほとんどいないです。

部下と仲良くなろうとするな

結論から言うと、ワイワイ楽しくやっているだけで成立する時代って、「20代の前半くらいまで」なんです。
ゆえに、皆さんが所属している会社・組織の構成メンバーがものすごく若い場合は、「部下と仲良くするリーダー」がいてもある程度は問題ないでしょう。

・会社全体の平均年齢が低い
・新卒採用や第二新卒採用ばかりをやっている
・中途採用でも25歳前後をガンガン取っている
このような場合は、「部下と仲良くするリーダー」がいると、一定期間の離職率は下がるはずです。
しかし、だんだんだんだんと、20代後半から30代に向かうにつれて、おそらく離職率は上がっていくんですね。

離職が増える理由は至ってシンプルで、「稼げないから」です。

・職場の雰囲気は良くて、楽しい飲み会とかも多いけれど、楽しいだけでそんなに成長感は得られないな
・結婚したり子どもができたり家を買ったりとなると、やっぱり不安だな
・上司とすごい仲良くやれてるけど、高いポストには就けてないな
このように感じてしまう社員が増えていくわけです。

当たり前ですが、楽しくやっているだけでは、自分の社会的地位は担保されません。
小さなコミュニティの中で居心地が良かったとしても、社会的地位が担保されていないと、「俺このままじゃダメだ」みたいな思考になっていくんですよね。その結果、コミュニティの外に出て行ってしまうわけです。
そのため、会社の雰囲気を良くして、短期的に離職率を下げるだけのリーダーは、「本当に部下がついてくるリーダー」とは言えないでしょう。

「仕事をしている理由」を考える

ここで考えるべきは、「我々が仕事をしている理由は何か」ということです。

もちろん、やりがいのため、社会貢献のため、自己成長のため等、色々な理由があって良いんです。けれど、大前提として「お金を稼ぐため」という理由があるはずでしょう。
日本は資本主義社会ですから、基本的にお給料を貰わないと生活することができません。極端な例ですが、何もしないで寝てるだけでも毎月1億円降ってくるとしたら、私たちは今のように一生懸命働くでしょうか?
私も、毎日一生懸命会社で働いて、一生懸命Webサイトの記事を書いているのは、やっぱり自分の生活のためなんですよね。

だからこそ、給与額が増えて生活水準がどんどん上がったり、社会的地位が上がったりすれば、そのポジションに居続けようとするでしょう。仕事の裁量権が大きくなって、ある程度自由に働けるようになれば、ワークライフバランスの質も向上するかもしれません。

私自身、今の会社に12年ほど在籍しているのですが、役職が上がるとともに生活水準も上がっています。仕事の裁量権も増えましたし、自分自身の心も豊かになりました。おかげさまで、入社時には考えられなかったような生活を送れているわけです。
もちろんこれで満足しているわけではありませんし、より高みを目指していくつもりですが、私自身このように生活水準がどんどん上がったことによって、「この会社にずっとついていこう」と思えたんですね。つまりは「私の上司である社長についていこう」と自然に思えたわけです。

なぜかと言うと、生活のために仕事をしているからです。
また、仮に会社の業績が相当悪化して、私の年収が下がってしまった場合でも、この会社でさらに頑張っていくつもりです。ここまで上げてきてもらったので、仮に落とされたとしても、「もう一回一緒に這い上がりましょう」といった思考になるんですね。

部下に結果を出させてあげる

結局のところ、部下がついてくるリーダーとは、「部下の結果を出させてあげるリーダー」だと言えるでしょう。
「部下の結果を出させる」とは、簡単に言えば、「部下をしっかりと成長させていく」ということです。
・どんどんどんどんできないことをできるようにしていく
・勝てなかった相手に勝てるようにする
・取れなかった点数を取れるようにする
こういったリーダーにならなければいけないのです。

では、できなかったことをできるようにさせるためには、何が必要でしょうか?答えはシンプルで、できないことを与えてあげれば良いのです。
練習試合で、勝てる相手とばかり戦っていても、あまり意味はありません。本人も成長できないでしょう。ゆえに、「現時点では勝てないだろうな」という相手をセッティングするべきなのです。
最終的に部下がついてくるリーダーとは、このように、現時点では勝てない相手をセッティングしてくれるリーダーだと言えます。つまり、「部下を成長させることができるリーダー」です。
そして、部下をどんどん成長させることができれば、皆さん自身の評価も上がっていき、どんどん高いポジションに昇格していけるわけです。

本日のまとめ

「部下がついてくるリーダーとは?」について分かりやすく解説しました。

重要なポイントは、以下の通りです。

  • 部下と仲良くなろうとするな(長期的に見ればメンバーはついてこない)
  • 部下に結果を出させてあげることが大切
  • 「部下がついてくるリーダー」 = 「部下を成長させることができるリーダー」

当メディアでは、他にも部下育成や組織運営に関する解説記事をアップしておりますので、ぜひ参考にしてみてください。また、疑問点や不明点等がある方、識学に興味がある方は、お気軽に弊社までお問い合わせください。

株式会社P-UP neo コラム制作部

株式会社P-UP neo内にある、コンテンツを企画・制作する編集部です。 マネジメント業務の助けになる記事を続々制作中です。

大熊 憲二
 
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