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エニアグラム診断とは?タイプ別の特徴やビジネスでの活用法を解説

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エニアグラム診断とは?タイプ別の特徴やビジネスでの活用法を解説

「個々の適性に沿った人材配置」「自社にマッチした人材の採用」これらを実現するために適正検査を実施する企業は少なくありません。近年、人材マネジメントで注目されているのがエニアグラム診断です。人間の性格を9つのタイプに分類して、それぞれの行動特性などが把握できます。この記事では、人事担当者向けにエニアグラム診断について詳しく解説していきます。

 


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エニアグラム診断とは?

人材採用にあたって、適性検査を導入する企業は少なくありません。そのなかでも、人事担当者が注目を集めている「エニアグラム診断」とは何かについて解説します。



■人の特性を9つのタイプに分ける性格診断のこと

エニアグラム診断
とは、9つのタイプ別に人の特性を分類する性格診断のことです。それぞれの相互関係を幾何学的に図式化し、個々の性格や価値観などを客観的に判断します。
自分のタイプを知って自己分析に役立てたり、企業が人材採用時に応募者の性格を把握したりする際に活用される適性検査です。また、企業側はそれぞれの多様な考え方を理解し、個人の適正に沿った人材配置をすることにも役立つでしょう。


エニアグラム診断を導入する企業が増えている

エニアグラム診断を行うことで、その人がどれだけ仕事と相性がよいのかを把握するのに役立ちます。
そのため、エニアグラム診断を導入する企業は少なくありません。
実際に、エニアグラム診断を取り入れている企業は以下のとおり。

● トヨタ
● ソニー
● サイバーエージェント
● コカ・コーラ
● モトローラ
● アップルコンピュータ
● IBM
● コダック
● ゼネラルモーターズ
● ボーイング

エニアグラム診断は、最適な人事や採用時のミスマッチを防ぐなどのメリットがあります。

エニアグラム診断で分類される9つの性格タイプの特徴


エニアグラム診断では、9つの性格タイプが設定されています。
それぞれのタイプに固有の特徴があり、しっかりと理解したうえで仕事に活かすことが大切です。


■タイプ1:改革する人(完璧主義者)
自分の理想に向かって努力する人がタイプ1の特徴です。
改善や向上のためには手を抜かない完璧主義者であり、自分に厳しい性格でもあります。また、公正と正義を常に心がけており、正しくあろうとする考えの持ち主です。
ただし、冷静な判断ができる一方で、自分のやり方にこだわりすぎて、他人と衝突して関係を壊す可能性もあります。

■タイプ2:助ける人(献身家)
親切で思いやりの深い人がタイプ2の特徴です。他人が困ったり悩んだりしているときに救いの手を差し伸べようとします。
自分よりも他人を優先する自己犠牲型ですが、相手が自分を必要としていないことがわかると気持ちが落ち込みがちです。
献身的な性格を持ち合わせている一方で、他人に踏み込み過ぎて「おせっかい」と思われることもあります。

■タイプ3:達成する人(達成者)
何事にも目標や目的を持って行動する人
がタイプ3の特徴です。成果にこだわり、目的を達成するためなら手段を選びません。
また、他人をよい意味でも巻き込むリーダーとしての素質もあり、組織を動かしながら目標に向かっていけるでしょう。
極度に失敗を恐れる性格でリスクヘッジもできますが、自己中心的な対人関係が仇になることもあります。

■タイプ4:個性的な人(芸術家)
想像力が豊かで自己表現を大事にする人
がタイプ4の特徴です。平凡だと思われることを極端に嫌い、他人と違うことに価値観を見出す性格でもあります。
また、感受性が強い傾向にあり、ちょっとした気持ちの変化にも気づくタイプです。
個人主義でグループに属することを避けがちですが、他人から評価されていないと感じるネガティブな側面があります。

■タイプ5:調べる人(研究者)
論理的思考が得意な人
がタイプ5の特徴です。何事にもデータや情報を収集し、冷静かつ慎重に行動に移そうとします。
知性を高めたいという強い願望を持っている反面、自分に興味がないことは関心が薄くなりがちです。
また、人との交流もおろそかになる傾向にあり、思いやりに欠けた言動を取るなど、人間関係の構築は得意ではありません。

■タイプ6:忠実な人(堅実家)
真面目で周囲との調和を大切にする人がタイプ6の特徴です。規律や模範を忠実に守る、誠実な性格でもあります。
礼儀正しく慎重な性格ですが、責任感が強く、与えられた役割を精一杯に果たそうとするタイプです。
問題と向き合い自主的に動ける能力がある一方で、組織の一員であることに執着するあまり、権威に弱い傾向にあります。

タイプ7:熱中する人(楽天家)
人生に多様性を求め、何事にも楽しみたい人がタイプ7の特徴です。外交的で行動力に長けており、エネルギーに満ち溢れています。
明るく振る舞っていることが多く、周囲からはムードメーカーとして期待されるタイプです。
深刻な場面や逆境でもポジティブに考えられる一方で、衝動的で忍耐力に欠ける側面も持ち合わせています。

■タイプ8:挑戦する人(統率者)
困難なことを好む人がタイプ8の特徴です。どのような場面でも他人に頼らず、自分が正しいと判断したことを実行します。
自信に満ち溢れた性格で、困難を自らの手で解決することに価値観を見出すタイプです。
周囲からは信頼されることがある一方で、自分と意見があわない相手にはしばしば攻撃的になりやすい傾向にあります。

■タイプ9:平和をもたらす人(調停者)
内面が穏やかで周囲との調和を大切する人がタイプ9の特徴です。落ち着いた性格で、人との争いを避ける傾向にあります。
また、争いごとの仲裁に長けていることから、周囲からの信頼も厚いタイプです。
一方で、他人を優先するあまり、自分の気持ちを押し殺すことも少なくありません。変化や改革にも抵抗感があり、自分の意見を述べるのが苦手です。

エニアグラム診断をビジネスで活用する方法


ビジネスの現場では、エニアグラム診断を活用するシーンは少なくありません。より組織力を上げていくためには、どのように使用すればよいのでしょうか。

■人材配置の最適化に役立てる
エニアグラム診断を人事システムと統合することで、人材配置の最適化に役立ちます。人材配置の適正化は、従業員のモチベーション向上や生産性の改善につながります。
従業員の適正をエニアグラムで判断できれば、各部署に適した人材を配置できるでしょう。ひとり一人が最大限のパフォーマンスを引き出すための効果が期待できます。

■社員の人材育成に活用する
社員を育成する際に、個々の特性に合った方針を取っていますか。同じ職場で働くメンバーでも、ひとり一人性格や特徴は異なります。
エニアグラム診断を用いれば、それぞれの性格を把握して、個々に合わせた人材育成ができます。
ひとり一人にマッチした育成方法を考えられれば、従業員エンゲージメントも高められるでしょう。

■人材採用でのミスマッチを防ぐ
自社に適した人材を採用するためには、個々の能力を慎重に見極める必要があります。
コストと時間をかけて採用しても、離職率が高いなどのミスマッチが起こるケースもあるでしょう。
エニアグラム診断は、個人のタイプを客観的に判断する材料となります。本当に自社が必要としている人材であるかを見極めるためにも活用してみましょう。

まとめ

エニアグラム診断は、人材配置の最適化や自社にマッチした人材採用に役立ちます。個々の特性を把握することで、パフォーマンスの向上や生産性の改善も期待できるでしょう。
ただし、エニアグラムで分類される9つの性格タイプはあくまでも参考程度に過ぎません。そのため、診断結果をもとにラベリングするなどの行動には注意が必要です。
すべてを鵜呑みにするのではなく、参考情報として役立ててみてください。

 

識学上席講師 大熊 憲二

2011年入社 ソフトバンク事業部に配属となり、史上最速の9ヵ月でマネージャーに昇進し、店舗拡大に貢献。
2014年モバイル事業部移動となり、業界全体が縮小傾向で低迷する中、200坪以上の超大型店等の新規出店に従事。
2016年に識学と出会い、識学に基づくマネジメントを徹底し、モバイル事業統括として史上初の年間目標完全達成を記録。
株式会社P-UP neo取締役常務執行役員兼識学上席講師として現在に至る。

大熊 憲二
 
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