 (2) (1).png)
評価制度に関する無料のお役立ち資料をご用意しております。
コラム記事と併せてこちらもご覧くださいませ。
・「人事評価制度の極意3つ」13ページの無料資料はコチラ
・「その評価制度で、本当に大丈夫?」無料の漫画資料はコチラ
レジリエンスとは?
レジリエンス(resilience)は日本語にすると「回復力」や「復元力」を意味します。もともと心理学で用いられることの多い言葉で、「ストレス受け低下した精神を回復する力」、また「困難にぶつかり精神的に疲弊をしても、回復し乗り越える力」をレジリエンスといいます。このレジリエンスを向上・強化させることで精神力や人間力のさらなる成長を目指すことができます。
また、近年では市場の変化が激しく、ストレスを感じやすい環境に置かれやすくなったことでビジネスにおけるレジリエンスの強化が注目を浴びています。会社などの組織においては社員のレジリエンスが低いためストレスの影響を受けやすく、離職が頻発することで採用担当者が頭を悩ませるという場面も少なくありません。そのため、多くの会社が社員のレジリエンス強化を図り、人材育成に努めているのです。
レジリエンスが高い人、低い人の特徴
レジリエンスが高い人、低い人の特徴がわかれば自らの性質や行動を振り返ることができ、レジリエンス向上を図ることが出来ます。是非チェックしてみてください。
■レジリエンスが高い人の特徴
レジリエンスが高い人は逆境や困難が立ちはだかってもうまく乗り越えることができます。
レジリエンスが高い人の特徴は以下の通りです。
・楽観的で失敗してもポジティブに捉えることが出来る
・自分の良い面を認識できている
・自分の弱い面を客観的に捉え理解している
・ものの見方や考え方が多様である
・自尊心や自己効力感が高い
・チャレンジし続ける
・自分と他人を安易に比較しない
■レジリエンスが低い人の特徴
ではレジリエンスが低い人はどのような特徴を持っているのでしょうか。
・他人の目を気にする
・責任感が必要以上に強く、几帳面
・悩みをいつまでも引きずる
・ストレスをためやすい
・自尊心や自己効力感が低い
・自分の弱い面にばかり目がいく
・自分を過小評価する
レジリエンス強化の方法
レジリエンスを強化すれば、仕事をしていく中で困難があった際にそれを乗り越え良い成果を出せるようなる可能性もあります。
■自己効力感を高める
「自己効力感」とは、困難な出来事があった際に「自分ならできる」「きっとうまくいく」と自信に満ちる感覚を意味します。自ら困難な目標に挑戦しチャンスを生み出していくことが出来ます。自己効力感が高いと、ビジネスにおける達成率が向上し、逆に自己効力感が低い人は業務の遂行力も低いと言われています。自己効力感を高めるためには
①成功体験を積み重ねる(小さな成功でもOK)
②自分と似た性格や状態にいる人の成功体験を聞いたり、真似をしたりする
この2点がポイントになります。
■自尊感情を高める
「自尊感情」とは、自分を肯定する気持ち(≒自己肯定感)のことです。大きい失敗をしたときに「自分には価値がない」「自分はダメな人間だ」と落ち込んでしまう場合は、自尊感情が低い状態であると言えます。自尊感情を高めるには
①自分の良かった点を振り返る
②良かった点を日常的にノートに書きだす
このようにポジティブな体験や行動を記録し見返すことが出来る状態を作ることで自分の強みを客観的に理解することができ、自分の事を肯定的に受け入れることができるようになります。
■自分の思考傾向を理解する
自分の思考のクセを理解することでレジリエンスを向上させることが出来ます。
例えば、
・友人に連絡をしたが1週間返事がない。
↓
何か自分の行動のせいで嫌われたのかもしれない。
↓
人に不快な思いをさせるなんて自分はダメな人間だ。
この場合、返事がないことに対して「嫌われた」という思考に至っていますが、実際本当に嫌われてしまったのかはわかりません。ここで、「今は忙しいのかもしれない」「携帯が壊れているのかもしれない」といった別の捉え方をすることで「もう少し待ってみよう」といった思考に変化させることが出来ます。
また、この場合では「他者から反応がない」=「自分に原因がある」と考える思考のクセがあると言えます。そのためこの思考のクセを理解することで今回のパターンだけでなく、同じような状況に陥った時ポジティブに捉えることが出来るようになります。
識学の評価制度についてはこちらの記事に詳しく記載しておりますので、是非チェックしてみてください。
→評価制度の基本!正しい作り方を徹底解説|NG事例も紹介
企業のレジリエンスを強化する方法
ここまでは、個人のレジリエンスを強化する方法をお伝えしました。
しかし、冒頭でも述べた通り現代社会ではビジネスにおけるレジリエンス強化は避けて通れないものになります。
企業においてレジリエンスを強化していくことは、人材育成や離職の防止、さらには営業成績向上につながります。
ここでは企業におけるレジリエンス強化をどのように行えばよいかお伝えしていきます
■企業が目指す方向を社員と共有
企業ビジョンやミッションを社員に伝え続けます。そうすることで、社員一人一人の意識が高まり、方向性が一致します。現在行っている業務がどのような目的で、どのような意味があるのか、というモチベーション発生にもつながり目標達成のためにより力を発揮しようという思考が芽生えます。注意点として、ただ経営理念やミッションを掲げるのではなく朝礼等で読み上げを行い、定期的に社内の会議等を介してビジョンを伝え続ける事が重要です。
■企業の独自性やブランド力を向上させる
企業を存続させていくには「独自性」や「ブランド力」の向上が必須といわれています。この2つがあれば環境や市場の変化に対応しやすく、また社員も企業に所属することに有益性を感じることで自然とレジリエンスが向上します。時代やニーズの変化に柔軟に対応することを意識するとよいでしょう。
■心理的安全性を高める
心理的安全性とは、メンバーの一人ひとりが組織の中で恐怖や不安を感じることなく、発言や行動が出来る状態のことを意味します。心理的安全性が高い組織では余計なストレスを感じることなく業務に取り組むことができます。心理的安全性を高めるためには情報共有や意見交換を活発に行うことで、社員一人ひとりが意見をしやすい環境づくりをすることが重要です。
まとめ
自らのレジリエンスを高めることはなかなか難しいものですが、高めることが出来ればめざましい成長を遂げることが出来ます。また、企業側は社員がレジリエンスを強化できるような環境づくりに努めていきましょう。
株式会社P-UP neo コラム制作部
株式会社P-UP neo内にある、コンテンツを企画・制作する編集部です。 マネジメント業務の助けになる記事を続々制作中です。
