2009年からパナソニック株式会社の生産技術者として精密部品の製造システムに携わった後、2015年に独立。「早い。安い。上手い。」をモットーにWEB系エンジニアとして拡大を続ける「株式会社エンコネクト」の高橋代表に、識学導入後のインタビューをさせていただきました。
お客様の紹介
―会社の概要を教えてください。
2015年に独立し、WEB系エンジニアとしてエンコネクトを創業しました。株式会社エンコネクトの設立は2018年となります。補助金を取得するスキームを用いた「ホームページ制作・リニューアル」をキャッチコピーにサービスを展開しています。おかげさまで2020年は、500社にのぼる企業から案件をいただきました。また2020年に一般社団法人Noahを立ち上げ、起業したい若者に向けての講演活動やコンサルティングを行っています。
識学導入前の課題
このままでは組織が崩壊してしまうという状況だった
―当時はどのような悩みがありましたか?
2019年から2020年にかけて急激に売上が伸びたのですが、それに伴い業務量も増えてきたので、とにかく社員を増やさなくてはというフェーズでした。そこで採用をして社員は増えたのですが、組織体制や役割定義がバラバラで、その時その時で人を当てはめて何とかまわしているという状況でした。
社内から不平不満が出てくるのはもちろん、「自分はどんな役割で、誰の指示を聞く」ということすら明確になっていない状態でした。このままだと組織が崩壊してしまうという状況の中で、何とか組織化しなくてはならないというのが、当時抱えていた課題ですね。
―社員は何名くらい増えましたか?
今までは僕と3人のデザイナーの4人だったのですが、1年で社内の人間が10名、外注を入れると約30名という規模まで拡大しました。4人しかいなかった頃は組織運営に問題はなかったのですが、業務量が増えていくにつれて誰かに指示をしないとまわらなくなってきました。僕自身も一日中アポをしていたので、誰か僕の代わりが出来るような人間を育てていかなければいけないと思いました。2020年は1日も休まず、睡眠時間3時間みたいな状況で働いていたので、それを何とか改善したいという気持ちはありましたね。
識学を導入してからの変化
組織体制を整備し、自分の役割が明確になった
―識学導入のきっかけは?
担当コンサルタントの有馬さんに「組織課題を改善できますよ」と自信をもって言われた点が一番大きかったです。僕自身それに対する解決法を持っておらず、何をしていいのか分からない状況だったので、ここまで言うなら信じてみようという感じでしたね。当時の僕としては高額な投資だったので、「お願いします。期待しています」みたいなLINEを送ったのは覚えています。有馬さんの「任せてください」というその一言が、ある意味で導入のきっかけになったかとは思いますね。
また、その時必要だとなぜか感じたからですかね。直感というと言い方は悪いですが。
今すごく会社が伸びていて、新規営業は取れている、売上も伸びているというような状況ではあったんですけど、社内体制をしっかりしないと「新規で獲得したクライアント様の信頼をことごとく潰していくな」というのは凄く感じたんですよね。僕ひとりでやる限界を感じていたっていうところもあって、有馬さんとお会いした時に「その課題を全て解決できます」と言っていただけたので、弊社の課題とタイミング的にも合致したって感じですね。金額を聞いたときはちょっと驚きましたけど(笑)。
―識学を導入してみて、どんな変化がありましたか?
一番大きかったのは、毎週お会いさせてもらって振り返る時間があった所です。毎回学びの中で、第三者目線でコンサルしてもらえた点が良かったですね。
今も有馬さんが「自分を使い倒してください」と言ってくれているので、定期的に質問をさせていただいています。それに対してはっきり「それは違いますね」「それはいいですね」などと答えてくれるので、その部分が自分の組織作りの軸になっていますね。そこが自分の意識的な変化の所で、すごく大きいかなと思っています。
―識学を導入して、売上はどうなりましたか?
おかげさまで2020年は7倍ぐらい伸びました。体制を整えたことで、自分の役割が明確になったことが大きかったのかなと思います。
ベンチャーから立ち上げて、法人化させて売上が伸びてきたのですが、目の前の事をこなすことに必死で、将来はあまり考えてなかったというが正直な所でした。識学を受講することで、自分が会社の3年後、5年後の姿を考える立場にいるんだということがはっきりしました。現場の社員、管理職、社長は全て目線が違うという仕組図は凄く印象に残っていて、いつもそれを意識して会社の将来を考えるマインドに変わったなと思います。日々の仕事に追われていて、一番しなければならないことが出来ていなかったということに気づけたので良かったです。
識学導入にあたって
識学で守りを固め、安心して攻めることができた
―組織内での反発等はありましたか?
特に反発等はなかったですね。「これだけお金かけて投資するから」と伝えると「えー!?」みたいな反応でした(笑)。
ただ、安心はしていたと思います。今まで体制がぐちゃぐちゃしていたのを、ここまで投資して社内体制を整えようとしてくれているんだという反応になったので。そこから組織図を作って階層を明確にした時、最初は「なんであいつが上司なんだ」という反発も少しありました。しかし役職とその役割を明確にしたことによって、今はそういった反発は全くないです。半年ぐらい経って、やっと組織図が機能してきたなっていう感じはありますね。
―高橋代表自身は、識学導入をどう考えていましたか?
僕はどちらかというと感情で動くタイプなんですね。だからこそ「弱いところを補強したいな」と感じました。僕はゼロイチで新しいことを生み出していったりとか、作ったりとか、人と人とを繋げたりとかっていう方が得意なんですよ。だけど、識学ってある意味「守りの徹底」だと思っています。基盤を作って流さないと組織って動かないし、売上も上がっていかない。その守りの部分を外部委託じゃないですけど、お任せしたような形ですね。
僕は攻め特化型みたいな感じなので、識学があるので安心して攻められたっていう感じです。これからも新規事業を立ち上げていく中で「こういう風に組織を作っていったらいいですよ」っていう、攻めながらすぐに守りの話ができるのが良かったです。ある意味で「士業」みたいな感じですよね。「法務面」「税務面」の中に「組織面」みたいなイメージです。識学のおかげで、安心して組織を伸ばせたのかなと思っていますね。
今後の展望
識学を管理職以下に落とし込み、強い組織を作っていく
―識学の仕組図の中で印象に残っているものは?
先ほどの「位置の錯誤」はもちろん、全て印象に残っています。強いて言えば「識学とは」という最初の部分は特に重要だと思います。「その人の可能性を最大化するために、勘違いや誤解を起こさないようにする」という部分ですね。今までは指示も考えもお客さん対応も、勘違いや誤解が起こっている現場がたくさんありすぎて、そこが上手くいかない要因だったなと振り返ることができました。
今では常に「乖離が起きてないかな」とか「勘違いしてないかな」といった部分を意識しています。僕の言っていることと部下が思っていることが違うことによって、部下が「できた」と思っても、僕から見たら「できていない」。このようなズレは、様々な場面で起きやすいと思います。また、僕と直部下は認識がズレなくても、管理職と一般社員になったときにズレが起きてしまうということもあります。ここを一致させるために、今後は社員達にも識学を落とし込んでいくことが大事だと思っています。
―今後の御社の目標は?
今は3年で売上高10億円というのを目指しています。あとは組織を強くすることですね。これまでの半年間でつくってきたことが、今後の組織作りのベースになる。識学の考え方を次の管理職の人たちに落とし込んでいく所が、次の僕の課題です。ソシキサーベイ等のツールも上手く活用して、強い組織をつくっていきたいです。
―P-UP neoから識学を受講いただいた感想をお願いします。
導入前に識学について調べた時に、「部下と上司を離さなければならない」「徹底的に会わないようにしなければならない」っていうのが出てきたのですが、僕の性格的にそれは不可能だったんですね。社員とも仲がいいので。有馬さんが良かったのは、「必ずしも識学通りではなくてもいいんですよ」と言ってくれたことなんです。その組織に合わせて、識学のやり方をオーダーメイドで取り入れていくことが、その組織を良くしていくことなんですよって。たぶん一から十まで全て識学の理論通りだったら、こうはいかなかっただろうなって思いますね。
―識学導入を検討している方に向けて一言お願いします。
識学は最初こそ資金がかかりますけど、ビビることなくやってみてほしいですね(笑)。やってみないと分からないですから。経営者は事業や特定の分野においてはプロフェッショナルなんですけど、組織を作ることについて学んできたことはないと思います。そこを経営者が学ぶことで、好きなこと、やりたいことができる。また、今の技術を長く残していけるようになる。そう思うと、一番いい投資なんじゃないかなと思いますね。
―ご協力ありがとうございました!
株式会社エンコネクト
- 事業内容
- ・WEBサイト制作
・イベントサイト運営
・集客コンサルティング - 設立
- 2018年
- URL
- https://enconnect.jp/