村瀬工業株式会社 代表の村瀬様に識学導入後のインタビューを行いました。
村瀬工業は「橋梁補修工事」などにおいて、鉄鋼橋梁製品の「工場製作工」から、現場における「施工管理」までの全工程を、ワンストップで一貫施工できるユニークな体制を構築しています。工場と現場が一体となって橋梁標準規格や施工管理基準に基づき、高品質な工場製作と適切な施工管理とを融合させることで独自の差別化を図っている企業です。
お客様の紹介
―会社の概要を教えてください。
当社は約50年前の昭和40年に先代が個人創業した小さな鉄工工場から始まりました。私は43年前23歳で入社し、先代の逝去に伴い41歳で社長に就任し、今に至っています。現在では約60名の従業員を抱え、本体の売上規模は12億円程度、グループ全体では14億円の売上規模となっています。
当社の事業内容は、大きな分類では建設業です。主たる分野は、橋梁の補修保全工事ですが、自社工場も持っているので製造業にも分類されます。橋梁部品の工場製作も自社工場で行うので、中部地区に留まらず関東や関西からの橋梁製品の工場製作のみの仕事も請けています。
顧客は、主に地方公共団体発注の土木工事の中でも、道路インフラの補修補強を行う元請様を対象としています。ほとんどの仕事は県などの地方公共団体や国土交通省、NEXCOや公団などの公的部門からの発注案件ですので、品質や工程についての要求スペックはとても厳しいです。
また、系列子会社の大創産業有限会社では橋梁の設計コンサルタントに協力して、ドローンなどを利用した道路インフラの調査事業を展開しています。今後も、こうした川上の設計分野から川下の施工分野まで、橋梁に関する幅広いコミットメントができるユニークな複合企業グループとして、幅広いお客様の信頼を獲得し、地域の発展に貢献していきます。
識学との出会い
―識学との出会いのきっかけは?
当社の取締役が参加したセミナーが、出会いのキッカケでした。
当時、社内では様々な部門で問題がある中で、弊社取締役が問題打開のヒントを探して多くのセミナーに参加していた中の1つとして、識学と出会いました。
そこから実際の講師の方にクローズセミナーを実施していただき、社内の問題解決に識学が有効なのではないかと興味を持ちました。
―識学の第一印象は?
最初に識学の内容を聞いた時は、私は非常にドライな印象を受けました。
厳しい言い方をすると、社員をただの労働力として扱い、社畜を作り上げていくような、冷たい理論に感じられたのです。
マネジメントコンサルの導入に関して
―識学導入の決め手は?
大きな問題としてオペレーションの中で社員同士がぶつかるケースがたびたびあり、そうした社内のいざこざを適切に解決できず、問題が起きるたびに個別に対応していました。しかし、社員相互の価値観の違いがあって、上司や経営層も何が正しいのかを明確に示すことが出来ず、試行錯誤してリソースを浪費することが多くありました。さらに企業の規模が拡大していくにつれてトラブルの頻度も増加して、日々の業務にも支障をきたすようになっていて、これらの問題に対応することが急務でした。
そこで、数あるアプローチの中から解決策として識学を選定し、現在の講師でもある有馬講師と個別のディスカッションしたところ、自分が以前から温めていた「誠の心」という経営哲学との融合が、識学でなら可能であると確認できたので導入を決定しました。
識学においては、姿勢のルール等「同一ルール、同一コミュニティ」の制定は必須なのですが、導入前はルールの押し付けによって本来自由であるべき社員の価値観に規制を掛けてしまわないかとの躊躇があり、その実行に踏み切れていなかったのです。
しかし、有馬講師から丁寧な理論の説明を受け、「同一ルール、同一コミュニティ」の重要性を改めて確信し、識学ならば自分の「誠の心」理論を「姿勢のルール」の中に融合できるのではと考えたのです。
識学を導入して
―識学を導入してみて、どんな変化がありましたか?
当社では、既にISOを導入していてPDCAなど改善行動への下地は出来つつありましたが、識学を導入することにより、会社の運営に対する考え方やルール、進め方を明確化することができました。これまでは、ルールや指示を押し付けることに遠慮があったのですが、識学の講義を受けて、こうした態度は経営者として逆に無責任であり、むしろ有害でさえあると気づきました。
ルールを明確にし、未来志向の考え方へと社員を誘導することは、社員に対して自己実現や成長の機会を提供することなのだ、と自分の考えを改めました。私が講義を受けて変化したことで、幹部陣も徐々に変化し始めています。
また、幹部社員への講義が進む過程で、社員の中でも自責の概念を持つ人が増え、自分個人の成長や報酬に対する意識が高まっています。失敗する勇気を持つ社員が出てきたことも、大きな変化の一つです。これらの変化により、自主的に働ける社員が少しずつですが増えて来ていて、それが会社全体の成長に繋がりつつあると感じています。
―理想の経営状態とは?
社員が、そのレベルに応じて顧客や社会の為に生き生きと前向きに挑戦し、そして自分自身の成長が実感できて、その集合の結果として会社が継続的に成長を続ける状態です。
その為には、社員各自が覚醒レベルを自覚し、それに応じて成長目標と環境を提供し、各自の成長度合いに応じた指導を行い、透明で公平公正な運営を心掛ける事、また社員同士が補完し合いリスペクトし合うこと、仕事を通じて大きな達成感や承認欲求を得られる環境を構築することなどが必要で、これらは識学を深めることで実現できると思っています。
現状は、多くの社員はまだ自分のオペレーションに焦点を合わせた個人レベルの自己満足に留まっていて、また覚醒レベルに応じた育成環境も整っていませんが、近い将来には、識学によって会社全体や所属部門を牽引する幹部社員がたくさん輩出されて、成長のダイナミズムが溢れる会社にしたいと考えています。
―識学の仕組図の中で印象に残っているものは?
沢山ありすぎます!(笑)
識学の仕組図をパワーポイントではなく、わざわざ手で書きながら説明される様子がとても印象的で、納得感を持てましたね。
全体的に、社員に気づきを与え励まし成長させ、部下の責任を引き受ける優秀な上司の育成が重要だと認識しました。
上司の役割は社員の成長を促すことであり、社員一人ひとりに合わせたアプローチが繰り返し必要であるということを再確認できました。
このようなアプローチができている上司と、そうでない上司との差が、組織に大きな影響を及ぼすことが、明確に示されていたことが印象に残っています。
識学導入を検討している方へ
―識学導入を検討している方に向けて一言お願いします。
建前としては、識学の導入は非常に良い結果をもたらすと言えます。
お金と時間をかけて、導入する価値があると思います。
しかし、本音としては、識学の導入は他社と差別化するための競争優位を持つため、ライバル企業には識学を導入してほしくないなと、正直感じることもありますね(笑)
ですが、一般論として産業界全体の発展のためにも識学が広まることは良い事だと思います。導入検討者には、自社の成長と社員の成長を考え、自社に合った識学スタイルの導入を検討していただければと思います。
―ご協力ありがとうございました!
磯部塗装株式会社
- 事業内容
- ■橋梁補修工事
■橋梁補修工事
■鋼板接着工法
■橋脚補強工
■橋梁桁本体補強工事
■床版取替工
■建築耐震工事
■非破壊検査
■その他 - 創業
- 昭和40年5月
- URL
https://www.midl.co.jp/index.html