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【識学】優秀な部下に絶対にしてはいけないこと

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【識学】優秀な部下に絶対にしてはいけないこと

「部下の育成方法が分からない」
「優秀な部下は放置したおいた方がいいの?」
「それともしっかり管理すべき?」
このように考えている経営者やマネジメント層の方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、「優秀な部下を管理する上でのポイント」について分かりやすく解説していきます。ぜひ参考にしてみてください。


  1. はじめに
  2. ​優秀な部下に対する管理のポイント
  3. 本日のまとめ

はじめに

当メディアでは、「ダメな部下やダメな社員をどうやってマネジメントして改善していくか」「弱いチームをどう強くするか」という話題を取り上げることが多いのですが、今回は逆です。

皆さんの部下や従業員の中にも、ものすごい優秀な方や圧倒的な結果を出してくれる方がいると思います。私も最大で300人くらいの部下を持っていましたが、もちろん「このメンバーすごいな」と感じることは多々ありました。私自身現場から上がってきているのですが、「プレイヤー時代の私より10倍も優秀だな」と思えるような新人を見かけることもあります。

今回は、そのような優秀な部下をどのように管理すべきなのか、というテーマでお話しさせていただきます。

​​優秀な部下に対する管理のポイント

今回お伝えしたいポイントは、以下の3つです。

  • 優秀な部下もしっかりと管理すべき
  • コンプライアンス違反の可能性について
  • 上司よりも上だと錯覚する可能性について

優秀な部下もしっかり管理する

当記事で最もお伝えしたいのは、「優秀な部下もしっかりと管理しなければならない」ということです。

もちろん新人さんクラスであれば、毎日細かい日報を出させたり、週一でミーティングに参加させたりして、常に管理下に置いていると思います。しかし、ある程度経験を積んだ部下に対してはどうでしょうか。「この人はすごい優秀だから任せておけば大丈夫だろう」「月一くらいで軽く報告してくれればいいかな」といった具合に、部下の管理を疎かにしている経営者やリーダーの方も多いのではないでしょうか。このような状態、つまりは「ほとんど管理していない状態」になってしまっていると、かなり危険なので注意してください。
というのも、どんなに優秀な人間であっても、必ず調子の悪いタイミングがやってくるからです。仕事のパフォーマンスが下がってしまっている状態で、上司の管理下に置かれていなかった場合、取り返しのつかない事態に発展する可能性があります。

もちろん、優秀な人に全部を任せ、1ヶ月間何の管理もしていないのにすごい成果を出してくれたら、社長としても最高ですよね。2ヶ月目も任せておいたら素晴らしい成果だしてくれた、放置していても全部やってくれる。こんな部下がいれば、「もう自分の右腕だ」みたいなテンションにもなるでしょう。
しかし、良いときばかりではないんですよね。絶対に。どんなに優秀な部下でも、どんなに優秀な経営者でも、どんなに優秀なアスリートでも、絶対に悪いときがくるんです。

コンプライアンス違反の可能性について

もちろん私も、素晴らしい数字を出していたタイミングもあれば、低迷期もありました。
先ほどの例で言うと、1ヶ月目すごい結果を出して、2ヶ月目もすごい結果を出してという状態で、3ヶ月目にコロッとコケることもあるんですよね。
今まで管理されていなかった人間が、いきなりコケてしまった場合、思考上どうなっていくでしょうか。

「おれ無能だと思われたくないな」
「社長の信頼を失いたくないな」
このように感じてしまうのではないでしょうか。実際、自分の勝ち取っていた評価が下がってしまうことに対してものすごい執着心を出してくる社員が多いんです。
そのような人が辿り着く最悪の結末って想像つきますでしょうか。一言で言うと、「コンプライアンス違反」です。要は、不正や隠蔽などを行い、無理やり数字を作ってくるようなケースです。

「何が何でも自分の評価を下げたくない」「自分のポストや権利を守りたい」という思考が強くなって、長期的成長を考えることよりも、利権にしがみつくことを優先してしまうわけです。
一方で、しっかりと部下を管理していた場合はどうでしょうか。細かい報告をさせ、常に管理下に置いておけば、なかなか不正や隠蔽はできないでしょう。つまり、「コンプライアンスを遵守しなければならない状況」を作り出せるわけです。
さらに、細かいスパンで部下から報告を受けていれば、ちょっと調子が悪くなった時には「調子が悪いです」という報告をしっかり受けられるでしょう。1ヶ月や2ヶ月放置していた場合は、そのような報告が入らなくなってしまうのです。
ゆえに、どんなに優秀な部下であっても、できるだけ管理下に置いておくことをおすすめします。
毎日毎日細かい連絡をさせる必要はありません。2週間に1回レベルで構いませんので、きっちりとした報告書を提出させるようにしましょう。個人的なリスク管理だけでなく、企業全体のリスク管理にもつながるはずです。

上司よりも上だと錯覚する可能性について

部下の管理をしないで全てを任せきっていると、「自分は任されているんだから上司よりも上なんだ」という感覚を持ち始めてしまう人が稀に出てきます。
例えば、社長が「この人に全部任せるか」という決断をした瞬間に、そのNo.2人材は、誰からも何も言われなくなるわけです。何も言われず、全部自分で決められて、誰にも報告しなくていい状況が続けば、あたかも「自分が社長である」という感覚になっていくんですね。
そうすると、「社長は自分のライバルだ」「自分が次期社長だ」といった感覚が続き、タイミングタイミングで社長の言うことを聞かなくなる可能性が出てきます。組織内において経営者が2人いるみたいな状態になり、バチバチやり合ってしまえば、当然ビジネスは上手くいかないでしょう。
だからこそ、どんなに信用できる優秀な部下であっても、しっかりと管理下に置いておくことを意識してください。
また、余談にはなりますが、例えば私がミーティングを開く場合は、どんなに優秀な部下でも必ず参加させますね。もちろんその優秀なメンバーからすれば、ミーティングに参加する意味は薄いかもしれません。「数字が悪いメンバーの話を聞いても意味がない」「時間の無駄だ」と感じているかもしれません。
しかし、組織全体のことを考えれば、やはり優秀な人間はミーティングに参加させるべきでしょう。成果を出しているメンバーが何かしらの報告・発表を行うことによって、成果を出していないメンバーのモチベーションが上がるわけです。要は、優秀な人間がダメな人間を引き上げてくれるんですね。そして、その優秀な人間は、下から這い上がってくる人間に負けたくないので、さらに結果を出そうとしてくれるわけです。
組織運営においては、一人が上に進むだけでなく、全体が引き上がってくることが重要だと言えるでしょう。

本日のまとめ

「優秀な部下を管理する上でのポイント」について分かりやすく解説しました。

重要なポイントをまとめると、以下の通りです。

  • どんなに優秀な部下であっても、しっかりと管理するべき
  • 管理を怠ると、コンプライアンスに違反してくる可能性がある
  • 同じく管理を怠ると、自分が上司よりも上だと錯覚してしまう可能性がある

当メディアでは、他にも部下育成や組織運営に関する解説記事をアップしておりますので、ぜひ参考にしてみてください。また、疑問点や不明点等がある方、識学に興味がある方は、お気軽に弊社までお問い合わせください。

株式会社P-UP neo コラム制作部

株式会社P-UP neo内にある、コンテンツを企画・制作する編集部です。 マネジメント業務の助けになる記事を続々制作中です。

大熊 憲二
 
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