1. HOME
  2. 識学×P-UP neo メディアサイト
  3. お役立ちコラム
  4. 【シエスタとは?】メリットや注意点を徹底解説

【シエスタとは?】メリットや注意点を徹底解説

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
【シエスタとは?】メリットや注意点を徹底解説

 シエスタをご存じでしょうか。スペイン発祥の長いお昼休憩のことで、生産性の向上やストレスを低減させる効果があることから、日本でも多くの企業で注目を集めています。本記事では、シエスタの概要からメリット、注意点、シエスタ制度に適した睡眠時間を解説していきます。シエスタ制度を企業に導入しようか検討している方は、ぜひ参考にしてください。


評価制度に関する無料のお役立ち資料をご用意しております。
コラム記事と併せてこちらもご覧くださいませ。

「人事評価制度の極意3つ」13ページの無料資料はコチラ
「その評価制度で、本当に大丈夫?」無料の漫画資料はコチラ

シエスタとは

シエスタ(siesta)とは、スペインで生まれた長いお昼休憩のことです。
日本の企業のお昼休憩は、通常45分~60分ほどです。しかし、シエスタでは通常のお昼休憩に延長して、1時間~2時間ほど休憩時間を設けます。

シエスタと聞くと、昼寝休憩の時間を想像する方もいると思いますが、昼寝をしない休憩時間もシエスタと呼ばれます。

シエスタ制度で長い休憩をとる女性

シエスタ制度とは

日本の企業では、通常よりも長いお昼休憩を取ることをシエスタ制度と呼びます。本項目では、シエスタ制度の意味とシエスタ制度を導入する目的を解説します。

■シエスタ制度の意味
シエスタ(siesta)という言葉は、ラテン語で「長い休憩」の意味です。
シエスタ発祥の地スペインでは、午後2時から午後5時を休憩時間として、営業時間外としているお店や企業が多くあります。日本でも、スペインに習ってシエスタ制度を導入する企業が増えています。

■シエスタ制度を導入する目的
昼食後に眠くなり、生産性の低下を防ぐのが、シエスタ制度を導入する目的です。
人間の体には体内リズムが刻まれており、24時間で体内リズムが1周します。そして、昼食を食べた後の午後1時~4時頃にかけて体内リズムが低下し、この時間帯は判断力や集中力の低下といった変化が見られます。そのため、この時間帯に仮眠をとることで、体内リズムがリフレッシュされ、判断力や集中力を回復されます。

また、生産性の低下を防ぐ以外にもカフェインの過剰摂取を防ぎ健康面の向上やストレスを低減させる効果がシエスタ制度導入により期待できます。

シエスタ制度導入により得られるメリット



シエスタ制度を導入することによって、様々なメリットが得られます。本項目では、シエスタ制度導入により得られるメリットを4点ご紹介します。

メリット1:生産性向上に繋がる

昼食後の時間は、お腹が満たされ睡魔により、生産性が低下する時間帯です。この時間帯に仮眠をとることにより、脳の疲れがリフレッシュされ、集中した状態で午後の仕事に取り組めます。
昼寝は、夜の睡眠の3倍の効果があると言われています。そのため、20分の昼寝は、夜の1時間分の睡眠と同じ回復率となります。

このように、シエスタ制度の導入は、生産性の向上に繋がります。

メリット2:集中力が回復する

仕事中に「集中力が切れてきたな」と感じたことのある方は多いでしょう。
集中力が切れた状態での作業は、注意力が散漫になり、ミスや間違いが増加します。
シエスタ制度を利用して仮眠をとることで、集中力が回復し、午後の時間帯も集中した状態で仕事に取り組めるでしょう。

メリット3:ストレス解消になる

仕事により、ストレスをため込んでしまっている人は多いでしょう。
ストレスは、精神的、肉体的に悪影響を及ぼし、ストレスをためすぎるとうつ病など心の病を抱えてしまう危険性があります。
仮眠はストレスの低減に効果的で、シエスタ制度の導入により、社員がより健康的に労働できます。

■メリット4:働き方改革に繋がる

多くの企業では、シエスタ制度は社員全員に強制する制度ではなく、取得したい方のみが取得できる制度です。

そのため、睡眠不足で集中力が切れやすいと感じる日にはシエスタを取り、帰りに用事がある日はシエスタを取らないといったように社員が自由にシエスタ制度を活用できます。

このように、社員の要望に柔軟に答えられるシエスタ制度は、働き方改革に繋がります。

シエスタ制度を導入する際の注意点

シエスタ制度の注意点
シエスタ制度を企業に導入するにあたってどのような点に気を付ければ良いのでしょうか。本項目では、シエスタ制度を導入する際に注意すべき点をご紹介します。

注意点1:退社時間が遅くならないように気を付ける

シエスタ制度を取得すると昼休憩の時間が長くなるため、退社時間が遅くなってしまいます。
仮に、8時間勤務でお昼休憩1時間プラス2時間のシエスタを取得した場合、9時出社の社員の退社時間は20時となります。

残業時間が長い企業では、シエスタ制度を取得すると退社時間が日付を超えてしまう場合もあるため、社員の退社時間が遅くならないように管理が必要です。

注意点2:昼寝の撮りすぎは逆効果になるため、気を付ける

手順の2点目は、KGI達成のために必要となる要因(KFS)を確認しましょう。
KFSとは、「Key Factor for Success」の略称で、日本語で「重要成功要因」と呼ばれます。
プロジェクト成功(KGI)のために鍵となる要因がKFSです。具体的に、「年間売上1億円」といったKGIを設定した場合、「直接契約数の増加」や「クライアント1社あたりの単価の増加」などがKFSとなります。

■注意点3:シエスタ制度を利用しやすい環境作りをする

シエスタ制度を導入している企業は、日本ではまだ少なく、シエスタ制度を利用しやすい環境作りが重要です。
具体的に、自席で仮眠をとる場合は、アイマスクや耳栓をするのが良いでしょう。それでも周囲の音が気になる場合は、休憩スペースを設けるのが良いでしょう。
また、仮眠前にコーヒーなどのカフェインが入った飲み物を摂取すると、すっきりと目覚めやすくなるため、オススメです。


■注意点4:業務に支障が出ないように気を付ける

シエスタ制度を導入する際は、クライアントとのやり取りに支障が出ないか注意する必要があります。仮眠する時間にクライアントから電話が入らないか事前に確認し、入りそうな場合は、シエスタ制度を利用する社員の時間をずらして、クライアント対応できる人が欠けないように注意しましょう。

シエスタ制度に適した仮眠時間

シエスタ制度を導入するにあたり、どの程度仮眠を取ればよいのでしょうか。本項目では、仮眠時間の長さによって体にどのような影響があるか解説します。

■10~20分の仮眠
10~20分の短い仮眠でも、体力や集中力の回復には効果があります。10~20分程度の仮眠であれば、深い眠りに入ることはなく、すっきりと目覚められます。

■30分の仮眠
30分の仮眠は、体は休んでいるが眠りが浅い「レム睡眠」と脳が完全に休んでいる「ノンレム睡眠」が切り替わるタイミングです。そのため、ちょうどノンレム睡眠に入った時間に起床すると、目覚めが悪く、起きてすぐに仕事に戻るのは難しくなります。

■60分の仮眠
60分の仮眠は、ノンレム睡眠の時間に起床することになります。30分の仮眠の時よりもさらに目覚めが悪く、その後も眠い状態がしばらく続く傾向にあります。

■90分以上の仮眠
90分でレム睡眠とノンレム睡眠の1サイクルが終了します。ノンレム睡眠からレム睡眠に切り替わったタイミングで起床できればすっきりと目覚められるため良いですが、そのようなケースは稀でしょう。
90分以上の長い仮眠は、病気になるリスクを高め、夜に眠れなくなる可能性があるため、注意が必要です。
以上のように、シエスタ制度に適した仮眠時間10~20分程度で、残りの時間は読書や休憩の時間に当てるのが良いでしょう。

以上のように、シエスタ制度に適した仮眠時間10~20分程度で、残りの時間は読書や休憩の時間に当てるのが良いでしょう。

まとめ

本記事では、シエスタについて解説しました。本文でも紹介した通り、シエスタには、生産性の向上や集中力の回復など様々なメリットがあります。シエスタ制度を企業に導入して、働きやすい組織作りをしてみてはいかがでしょうか。
識学では、組織の生産性を高めるために必要なノウハウを発信しています。シエスタ制度の導入を迷っている方は、組織作りの専門家に相談するのも良いでしょう。

識学上席講師 大熊 憲二

2011年入社 ソフトバンク事業部に配属となり、史上最速の9ヵ月でマネージャーに昇進し、店舗拡大に貢献。
2014年モバイル事業部移動となり、業界全体が縮小傾向で低迷する中、200坪以上の超大型店等の新規出店に従事。
2016年に識学と出会い、識学に基づくマネジメントを徹底し、モバイル事業統括として史上初の年間目標完全達成を記録。
株式会社P-UP neo取締役常務執行役員兼識学上席講師として現在に至る。

大熊 憲二
 
  • このエントリーをはてなブックマークに追加