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社長と管理職の仕事の違いとは?社長と管理職の仕事を切り分けるメリットについても紹介

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社長と管理職の仕事の違いとは?社長と管理職の仕事を切り分けるメリットについても紹介

「企業の社長として何をやらなければいけないのか」、「管理職には何をやらせるのが正解なのか」社長の仕事と管理職の仕事の違いをしっかりと把握できているでしょうか。企業の中には、社長の仕事と管理職の仕事を兼務してしまっている社長もたくさんいるのではないでしょうか。企業が成長していく為には、社長と管理職がそれぞれのポジションでそれぞれの役割を果たす必要があります。

本記事では、社長の仕事と管理職の仕事の違いについて解説していきます。記事の後半では、社長の仕事と管理職の仕事を切り分けるメリットについても解説しているため、企業の社長や管理職の方は、ぜひ参考にしてください。

 


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管理職の仕事とは

管理職の仕事には、大きく「管理」と「育成」があります。
本項目では、管理職の二大役割である「管理」と「育成」について詳しく解説していきます。

■役割1:管理
管理の仕事とは、自分の配下にいるメンバーたちに会社の決められたルールやコンプライアンスを徹底させることです。具体的に、報告期限や勤怠ルール、日報の提出などが会社のルールにあたります。

一般社員が会社のルールやコンプライアンスを全く守れていない場合、もちろん一般社員自身にも問題はありますが、一般社員を管理している管理職にも責任があります。その場合、管理職の「管理」の仕事を全くできていないことになってしまいます。

そのため、管理職の方は、自分の部下が会社のルールやコンプライアンスを守れているか、定期的に確認し、守れていない部下に対しては注意しましょう。

■役割2:育成
育成の仕事とは、自分よりも優れたプレイヤーを育てることです。一般的に、係長や部長、課長のように管理職に抜擢される人間は、プレイヤーとしての能力が高いケースが、非常に多いです。

例えば、ある携帯会社のA店舗で働くスタッフXさんは、A店舗で他の販売スタッフよりも優れた販売実績を残したため、A店舗の店長になれました。また、店長からマネージャーに昇格する際も、他の店長と比較して、優れた店舗売上を残せたため、マネージャーに昇格できました。

また、サッカーチームで考えた場合もプロサッカーチームの監督に就任するのは、現役時代にプレイヤーとして活躍した人がほとんどです。

このように、多くの会社や組織では、プレイヤーとしてのスキルが高い方が管理職を任されやすい傾向にあります。そして、プレイヤーとしてのスキルが高い管理職の方に求められる育成は、自分がプレイヤーとして活躍していた時代よりも優れたプレイヤーを一人でも多く育成・輩出することです。つまり、自分を超える人材を育成しなければいけません。

自分がプレイヤーの時期と同じくらいのレベルの人材しか育成できない管理職や自分がプレイヤーの時期よりもレベルの低い人材しか育成できない管理職は、「育成」の仕事ができていないことになります。そして、その場合は、優れたプレイヤーとして管理職に昇格しているケースが多く、まだ管理職としての能力が身についていないため、選手を育てる側の心理を理解する必要があります。

また、育成には1点注意点があり、管理職よりも優れたプレイヤーに育った人材に対して、ルールやコンプライアンスを守るように「管理」がしづらくならないように注意することです。誰しも自分よりも優れた人間に対しては、意見やアドバイスが言いづらくなるものです。自分が育てた優秀な部下が天狗になってルールを守らないようでは、育成した意味がありません。部下がたとえ自分よりも優れたプレイヤーになったとしても、管理職は部下の管理をしっかりと行いましょう。

以上のように、管理職の仕事は、配下のメンバーにルールを守らせる「管理」と自分よりも優れたプレイヤーを育てる「育成」の2つに分けられます。

現在、管理職を務めている方は、「管理」と「育成」の2点で自分が管理職を務められているかを考えてみましょう。

社長の仕事とは

次に社長の仕事についてです。社長の仕事を行うにあたって、社長が管理職の仕事を行っていないことが前提条件になります。「管理」や「育成」などの管理職が行う仕事は、全て管理職に任せて、社長は社長の仕事に専念できる環境が重要です。では、社長は具体的にどんな仕事を行えばよいのでしょうか。以下、具体的に解説していきます。

■社長の役割1:社長にしかできない仕事をやる

社長業は、他企業の社長とコネクションを広げることや新規ビジネスの立ち上げ、金融機関との取引など多岐にわたります。

業界や業種によって社長の細かい仕事内容は変わりますが、どの業界においても共通する社長の役割は、社長にしかできない仕事を行い、企業を成長へと導くことです。

社長業によって、売上が過去最高の業績を残したり、社員数が前年の倍に増加したり、東証一部に上場したり、テレビcmなどのメディアへの露出が増えるなど、社長にしかできない仕事によって、企業が成長していけば社長業は上手くいっていると言って良いでしょう。


■社長の役割2:管理職の育成
一般社員の育成は、管理職が行います。では、管理職の育成は誰が行うのでしょうか。答えは、社長です。
企業で働く大多数の社員の育成は、管理職に任せられますが、管理職の育成だけは社長が行う必要があります。

以上の2点が社長の役割です。社長は、社長にしかできない仕事に専念している状態が理想であり、社長が管理職の仕事をしていない状況である会社は、社長が社長業に専念できる状態がつくれている会社と言えるでしょう。

社長の仕事と管理職の仕事を切り分けるメリット

ここまでの内容で、社長の仕事と管理職の仕事についてお分かりいただけたかと思います。では、社長の仕事と管理職の仕事を切り分けることによって、どのようなメリットが得られるのでしょうか。本項目では、社長の仕事と管理職の仕事を切り分けるメリットを2つご紹介します。

■メリット1:社長業に専念できる
メリットの1つ目は、社長が社長業に専念できることです。前の項目でも説明した通り、社長の仕事は多岐にわたり、社長にしかできない仕事も非常に多いです。言い方を変えると、社長の変わりは他の社員では務まらないということです。そのため、社長の時間は非常に貴重です。

もし、社長が管理職の役割までも担当していた場合、社長の貴重な時間が奪われる状態を意味します。
社長の仕事と管理職の仕事をしっかりと線引きできれば、社長の貴重な時間を無駄にしないで、社長は社長業に専念できます。


■メリット2:優秀な人材の育成に繋がる
2つ目のメリットは、社長が手を加えなくても優秀な人材が育成されることです。社長が一般社員の育成にまで関わっている会社は、社長がいないと優秀な部下を育てられず、社長抜きでは、人材育成ができない状態になっています。

しかし、管理職が一般社員の育成をできる会社は、社長がいなくても優秀な人材が自然と成長していきます。この違いは、会社自体の成長にも大きく繋がります。


識学の評価制度についてはこちらの記事に詳しく記載しておりますので、是非チェックしてみてください。
評価制度の基本!正しい作り方を徹底解説|NG事例も紹介

まとめ

本記事では、社長の仕事と管理職の仕事の違いについて解説しました。社長の仕事と管理職の仕事を切り分けることのメリットを理解できたでしょうか。

本文でも解説した通り、社長と管理職の仕事を切り切り分けると、社長は社長業に専念でき、企業の成長にも繋がります。
識学では、生産性の高い組織運営のために必要なノウハウを発信しています。社長の仕事と管理職の仕事の切り分けをしたいと考えている方は、専門家に相談してみるのも良いでしょう。

識学上席講師 大熊 憲二

2011年入社 ソフトバンク事業部に配属となり、史上最速の9ヵ月でマネージャーに昇進し、店舗拡大に貢献。
2014年モバイル事業部移動となり、業界全体が縮小傾向で低迷する中、200坪以上の超大型店等の新規出店に従事。
2016年に識学と出会い、識学に基づくマネジメントを徹底し、モバイル事業統括として史上初の年間目標完全達成を記録。
株式会社P-UP neo取締役常務執行役員兼識学上席講師として現在に至る。

大熊 憲二
 
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