リスケするときの注意点は?失礼のない伝え方を理由別に解説

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業種・職種を問わずほとんどのビジネスマンが一度は経験する「リスケ」。
よくあることのひとつではありますが、相談のタイミングや方法を間違えてしまうとその後の関係性にヒビが入るケースがあるので注意しましょう。

今回は、リスケするときの注意点について解説します。
記事後半では失礼のない伝え方を理由別に紹介するので、いざというときに慌てないよう、チェックしておきましょう。

目次

  1. リスケとは

  2. リスケにデメリットが多いと言われている理由

  3. リスケするときの注意点・ポイント

  4. 【理由別】リスケの相談方法

  5. まとめ

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リスケとは


リスケ(=リスケジュール・reschedule)とは、商談・打ち合わせ・会議・見学などの予定を組み直すことです。
他に「日程変更」「スケジュール再調整」などと呼ばれることも多く、誰しも一度は経験したことがあるでしょう。
また、納期や期日の変更を指すこともあり、当初の予定を変更するようなシーンでは等しく「リスケ」という単語が使えます。

■金融業界における「リスケ」は別の意味を持つ

金融業界における「リスケ」は、日程変更以外の意味を持つことがあるので注意しましょう。
事業資金の借入・融資や返済などのシーンで「リスケ」を使う場合、「借入条件の変更」を意味することが多いです。
具体的には返済額・返済日・金利の変更を指すことがほとんどであり、予定通りの返済が厳しくなって返済プランを相談し直さなくてはいけなくなったときに「リスケ」がおこなわれます。
当初の予定を変更するという意味では同じものの、用途が少し異なることを理解しておきましょう。

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リスケにデメリットが多いと言われている理由

やむを得ない理由があったとしても、なるべくリスケはしない方がよいでしょう。
なぜなら、リスケによるリスクやデメリットが多く、自分にとっても相手にとっても損になるからです。
下記で具体的なデメリットを紹介するので、確認しておきましょう。

■リスケが続くと信頼を失う

リスケが何度も続いた場合、「予定を守ってくれない会社(担当者)」として信頼を失ってしまいます。
なかには「他の業務を優先してうちを軽く見ている」と判断されてしまい、その後の取引に影響が出ることもあるでしょう。
なお、社内の会議・打ち合わせであっても、頻繁なリスケは厳禁です。
社内における評判が悪くなって働きにくくなったり、チームワークに影響して煙たがられたりすることもあります。

■本当にやむを得ない理由か疑われる可能性がある

リスケの相談方法を間違えると、自己都合による一方的なリスケだと思われる可能性があります。
本当にやむを得ない理由でのリスケかどうか伝わらない場合、不信感を抱くこともあるので注意しましょう。
もしリスケに応じてくれたとしても、その後に遺恨が残り、なんとなくやりづらくなってしまうことは意外と多いのです。

■両者のスケジュールが合わなくなる可能性がある

リスケが原因で両者のスケジュールが合わなくなり、打ち合わせや商談の機会が流れてしまうこともあります。
相手が忙しい人であればなおさら、「明日には海外に行かなくてはいけない」「次にアポが取れるのは3ヶ月後」ということになりがちです。
気軽なリスケが原因で重大な機会損失を招くリスクがあることを知ったうえで、丁重に相談することがポイントです。

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リスケするときの注意点・ポイント


ここでは、やむを得ずリスケしなくてはいけなくなった場合の注意点・ポイントを解説します。
失礼がなく、かつリスケを快諾してもらえるよう対策しておきましょう。

■目上の人や取引先に「リスケ」という単語を使用しない

大前提として、上司など目上の人や取引先など社外の人に対して「リスケ」という単語を使うのはNGです。
「リスケ」はあくまでも略称であり、フランクな言葉であると理解しておきましょう。
どうしてもリスケしたいときは「日程の変更をお願いしたく思います」など丁寧な言葉を使い、失礼をなくすのが重要です。
反対に、部下・同僚に日程変更を依頼する場合や、スケジュール変更に関する情報共有として「リスケ」を使う場合は問題ありません。

■リスケしてもらった日は二度とズラさない

リスケに次ぐリスケが重なると、当然ながら先方に悪いイメージを与えてしまいます。
先方は、他社との相談や社内の会議をズラしてまで、当初の予定通りスケジュールを空けてくれている可能性が高いです。
それにも関わらず何度もリスケすることが続いては、先方に大きな迷惑を与えることになりかねません。
リスケしてもらった日は二度とズラすことのないよう、万全の準備をしておきましょう。

■リスケするときは早めの相談を心がける

やむを得ずリスケしなくてはいけない場合、気づいた段階で早めに相談するのが鉄則です。
予定まで日が長いほどリスケ先日程の選択肢が増え、機会損失となることを防げます。
反対に、当日の予定を急遽変更する場合、都合がつかず別日になったり打ち合わせそのものがなくなってしまったりすることもあるので注意しておきましょう。

■日程の候補は最低3つ以上提示する

リスケ先の日程について、候補を最低3つ以上提示するよう意識しましょう。

・変更希望日程
(1)〇月〇日(〇)〇時〜〇時
(2)〇月〇日(〇)〇時〜〇時
(3)〇月〇日(〇)〇時〜〇時

メールやチャットで相談する場合、上記のように選択肢をいくつか提示して相手の都合に合わせます。
可能であれば日程や時間の幅を広めに取り、リスケしやすいよう配慮することも大切です。

■できる限り電話や対面で相談する

リスケはできる限り電話や対面で相談し、最大限の誠意を見せることが大切です。
特にメールやチャットでは無機質に感じる人がいるので、面倒でも電話一本かける手間を惜しまないようにしましょう。
メールやチャットを送るのは、先方が不在で話すタイミングがなかったときの代替手段として活用します。
また、リスケの日程は改めてメールで送信するなど、リマインドしながら感謝の気持ちを伝えます。

■当日はまずリスケに対する謝罪と感謝の言葉を伝える

リスケ後の打ち合わせでは、まずリスケに対する謝罪と感謝の気持ちを伝えます。
打ち合わせ日程の件、大変失礼致しました。ご予定調整いただきありがとうございます」の一言があるだけで、スムーズなコミュニケーションができることも多いです。
反対に、いきなり本題に入ってしまうと「リスケしてもらって当然」という傍若無人な態度に取られてしまいかねません。
ワンクッション置いてから話し始め、今後の関係性も円滑にしていきましょう。

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【理由別】リスケの相談方法


最後に、理由別のリスケ相談方法を解説します。
特に発生しやすい理由をいくつかピックアップしているので、参考にしてみましょう。

■体調不良になったとき



■他の業務を優先しなくてはいけなくなったとき



■約束の時間に間に合いそうにないとき



まとめ

目上の人や取引先に対しリスケの相談をするのは、どうしても緊張が伴うものです。
しかし、先送りにしているとリスケ先の日程が確保できなかったり、急な相談で不信感を与えてしまったりすることがあるので早めに打診しておきましょう。
今回紹介した注意点や事例を参考に、丁寧かつ失礼のない相談にすることをおすすめします。


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識学上席講師 大熊 憲二

2011年入社 ソフトバンク事業部に配属となり、史上最速の9ヵ月でマネージャーに昇進し、店舗拡大に貢献。
2014年モバイル事業部移動となり、業界全体が縮小傾向で低迷する中、200坪以上の超大型店等の新規出店に従事。
2016年に識学と出会い、識学に基づくマネジメントを徹底し、モバイル事業統括として史上初の年間目標完全達成を記録。
株式会社P-UP neo取締役常務執行役員兼識学上席講師として現在に至る。

 

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