「看護師長や医長を対象に、定期的に管理職研修を実施している」
「外部から講師を招き、リーダーシップやコーチングのスキルを学ばせている」
「しかし、研修直後は意識が高まるものの、数ヶ月もすれば元通り。現場は何も変わらない…」
このような、多額の費用と時間を投じた管理職研修が、「やりっぱなし」のイベントで終わり、組織の課題解決に全く繋がっていないという現実に、多くの医療法人経営者が頭を悩ませています。
なぜ、熱心に研修を行っても、病院組織は変われないのでしょうか。
その答えは、極めてシンプルです。
それは、研修の「内容」そのものが、根本的に間違っているからです。
多くの管理職研修は、リーダーシップ論やコミュニケーション術といった、個人の「スキル」や「意識」を高めることに終始しています。
しかし、病院という、多種多様な専門職が集まる極めて複雑な組織が抱える問題の根源は、管理職個人の資質にあるのではありません。
それは、組織全体の「構造」と「仕組み」、すなわち「マネジメントシステム」の不備に起因しているのです。 本記事では、なぜ従来の管理職研修が医療現場で機能しないのか、その構造的な欠陥を徹底的に解き明かします。
病院組織において、管理職に昇進するのは、多くの場合、看護師や医師として、臨床現場で高いスキルと実績を上げてきた「名プレイヤー」です。
しかし、管理職になった瞬間から、彼らに求められる役割は、180度転換します。
管理職の仕事は、自らがプレイヤーとして、誰よりも多くの成果を上げることではありません。
それは、チーム(部署)全体のパフォーマンスを最大化させる「名監督」になることです。
サッカーで言えば、自分がゴールを決めるのではなく、選手一人ひとりの能力を最大限に引き出し、チームを勝利に導く戦略を立て、実行すること。
この役割転換を、本人も、そしてその上司である経営層も、正しく認識することが、すべての出発点となります。
本気の組織改革なら
「識学 × P-UP neo」
この記事の監修者
有馬大悟 Arima Daigo
株式会社P-UP neo 事業開発室 室長 識学上席コンサルタント
《資格》
識学認定コンサルタント
《プロフィール》
慶応大学卒業後、塾講師、TV局AD、家庭教師を経て2012年にP-UPに入社。
社会インフラである医療、介護福祉、学校法人から海外医療法人の制度設計~管理職育成~新人採用の仕組みを構築し、組織成長に貢献。
他言語、異文化制度設計、管理手法の確立を実践し組織成長を実現可能です。
非営利法人における初年度更新率=満足度は100%